
2024年夏のバルセロナ加入が決定しているアトレチコ・パラナエンセ所属のブラジル代表FWヴィトール・ロッキについて、予定よりも早く新天地へ合流する可能性が浮上しているようだ。12日、『マルカ』や『アス』など複数のスペインメディアが伝えている。
2005年2月28日生まれで現在18歳のロッキはセンターフォワードを主戦場とするプレーヤー。身長は172cmと小柄ながら、駆け引きや俊敏性、ゴールへの嗅覚に優れ、サッカー王国の“新たな神童”とも謳われる逸材だ。名門クルゼイロの下部組織で育った同選手は、2021年に16歳の若さでトップチームデビュー。2022年4月からはアトレチコ・パラナエンセで活躍しており、ここまで公式戦78試合出場で27ゴール11アシストをマークしている。
今年3月にブラジル代表デビューも果たしたロッキは、今夏にバルセロナ加入が正式決定。合流時期は双方の要望により、2024年夏になったことが発表されていた。しかし今回の報道によると、当初の予定よりも半年以上早い来年1月のタイミングで、バルセロナへの合流を果たす可能性が浮上しているという。チームを率いるシャビ・エルナンデス監督は、CFの主力を務めるポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキの負担を軽減するべく、同じポジションを本職とするロッキを1月にスカッドに加えたいと考えているようだ。
なお、現在は右足首のじん帯を負傷しているロッキだが、代理人を務めるアンドレ・カリー氏はラジオ局『RAC1』にて、同選手の1月合流の可能性について言及。「彼は現在回復中で、遅くとも4週間以内には準備が整うと信じている。選手とバルセロナ側の考えは明らかであり、それは1月にクラブに加入することだ。アトレチコ・パラナエンセとはすべて合意している」と、前倒しでのバルセロナ加入を示唆している。
今後の成長と活躍に大きな期待がかかるヴィトール・ロッキ。果たして今シーズン中にバルセロナのユニフォームを着てプレーすることになるのだろうか。