セリエAで8戦未勝利のサレルニターナ、P・ソウザ監督と契約解除…後任はF・インザーギ氏に決定

 サレルニターナは10日、同クラブを率いていたパウロ・ソウザ監督との契約を解除したことを発表した。なお、後任にフィリッポ・インザーギ氏を招へいすることで合意に達したことも併せて伝えている。

 現在53歳のP・ソウザ氏は、過去にはレスター、バーゼル、フィオレンティーナといった、欧州を中心とした各クラブチームの指揮官を歴任してきた。昨シーズン途中の今年2月にはサレルニターナの監督に就任。残留争いに巻き込まれていたクラブにおいて10試合負けなしを達成するなど、安定して勝ち点を積み上げることに成功し、最終的にはセリエAを15位でフィニッシュ。2シーズン連続でのセリエA残留へ導いていた。

 だが、今季は8月13日に行われたコッパ・イタリア1回戦(ラウンド64)のテルナーナ戦こそ、セリエBのチームを相手に1-0と白星を飾ったが、翌週に開幕したセリエAでは厳しい戦いを強いられている。第8節終了時点で3分5敗と未勝利が続き、現在は3連敗中。順位も19位と降格圏内に沈んでおり、10月のインターナショナルマッチウィークが始まったこのタイミングで、クラブはP・ソウザ監督と別の道を歩む決断を下した。

 新監督として迎え入れられたF・インザーギ氏は現在50歳で、現役時代はユヴェントスやミランといったイタリア国内のクラブチームでセリエAを代表するストライカーとして活躍しており、イタリア代表としてもFIFAワールドカップドイツ2006で優勝を経験した。現役引退後は指導者に転身すると、ミランのアカデミーで監督を務め、2014-15シーズンからはトップチームの指揮官に就任。1年間古巣を率いた後は、ヴェネツィア、ボローニャ、ベネヴェント、ブレシアを指揮し、2022-23シーズンはレッジーナで監督を務めた。同シーズン限りでレッジーナを離れた後はフリーの状態が続いていたが、サレルニターナを率いて現場に復帰することが決定。セリエAの舞台で指揮を執るのはベネヴェント時代の2020-21シーズン以来、3シーズンぶりのこととなる。

 なお、F・インザーギ氏の弟であるシモーネ・インザーギ氏も現在はインテルで指揮官を務めており、再び“インザーギ兄弟”がセリエAの舞台に揃うこととなった。サレルニターナは第7節でインテルとのホームゲームを既に消化しており、0-4と大敗を喫していた。そのため、“インザーギ兄弟”の直接対決は来年2月に開催される予定のセリエA第25節で実現する見込みだ。

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