トッテナムが声明、ウドギエに対するSNS上での人種差別発言を受け「厳格な措置を講じていく」

 トッテナムは2日、同クラブに所属しているU-21イタリア代表DFデスティニー・ウドギエに対して人種差別的なメッセージが相次いで届いたことを受け、声明を発表した。

 昨年夏にウディネーゼからトッテナムへ完全移籍加入し、昨季はレンタル移籍という形でウディネーゼに残留していたウドギエは、今夏より正式に“スパーズ”の一員となった。今季より指揮官に就任したアンジェ・ポステコグルー監督の信頼を勝ち取り、プレミアリーグ開幕戦のブレントフォード戦から全試合にスタメン出場。左サイドバックで定位置を確保している。

 そんなウドギは、9月30日に行われた“無敗対決”、第7節リヴァプール戦でもスタメン出場を果たし、83分までプレーした。同試合は後半アディショナルタイムの得点により2-1でトッテナムが勝利。だが、リヴァプールが2名の退場者を出したことだけでなく、まだスコアレスだった34分にコロンビア代表FWルイス・ディアスが挙げた得点をオフサイドで取り消した判定が誤審であったことをプレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)が認めるなど、やや後味の悪い結末となっていた。

 そして同試合の後、ウドギは自身の公式Instagramアカウント(@udogiethree)にて、リヴァプール戦の写真とともに勝利の喜びを綴った。だが、この投稿に対して人種差別的なメッセージが相次いで送られている。

 この一件を受け、トッテナムは公式に声明を発表。クラブとしての毅然とした立場を表明するだけでなく、リーグ側と協力しながら可能な範囲で犯人を特定することを宣言した。

「我々は、土曜日に行われたリヴァプール戦の後、SNS上でデスティニー・ウドギエに向けられた人種差別的なメッセージに憤りを感じている。我々はプレミアリーグと協力し、特定できた個人に対して厳格な措置を講じていく。デスティニー、我々はあなたと共にある」

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