「ずっと、こっちゃんを見ていました」 今季ベストの3位・木村彩子は同組選手から好イメージでショット復調

<日本女子オープン 最終日◇1日◇芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)◇6528ヤード・パー72>

プロ9年目の木村彩子が最終日のベストスコアとなる6バーディ・1ボギーの「67」でラウンド。前日の18位タイから大会自己ベストの3位タイに浮上し4日間を終えた。今季はシード権が気になる位置でのプレーが続いていたが、予選ラウンドの同伴者からいいイメージをもらって躍進した。
40年ぶりの開催となった福井県の芦原GC海Cはアップダウンのあるシーサイドコース。練習ラウンドで木村が感じた印象は「砲台グリーンが多くて、ラフに入れるとグリーンを狙うもの難しい。フェアウェイは絶対だなと思っていました」。その言葉どおり、最終日は深いラフに入ったのが「1~2回」と、フェアウェイからグリーンを狙ってスコアメイク。日本女子オープン自己最高の成績を収めた。

昨季のフェアウェイキープ率3位(78.2799%)の木村は曲がらないショットを武器に、2020-21シーズンに初シードを獲得し、昨年の「アース・モンダミンカップ」でツアー初優勝を遂げている。今大会も持ち味を生かした結果といえるが、実は今シーズン、ショットの不調もあり今大会前のメルセデス・ランキング(MR)は59位とシード圏外にいた。

「スイングがフラットになって下からクラブが入ることがあったんです」。ショット不調の原因はスイング軌道にあると察知し、8月の海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)あたりからトップを高くしてアップライトなスイング軌道のイメージを持った。

9月の「住友生命Vitalityレディス東海クラシック」で7位タイに入るなど成果も徐々に出てきた。そして今週は「予選ラウンドでこっちゃんと一緒だったのでずっとみていました」と、木村が求める高いトップの持ち主である堀琴音と2日間同組でラウンドしたことで、そのイメージがより鮮明となり、“曲がらない木村”がよみがえった。トップを高くすることで、クラブが鋭角に入るため「ラフからのショットもうまく打てました」と副産物もあった。

「シードのこともちらちら気になっていたんですが、コーチの南(秀樹)さんとはもう1勝ちすることにこだわってやっています。最近やっと自分の技術と気持ちが整ってきた感じがあるので、もうちょっとで勝てるかな見たいな感じです」

今大会で3位タイに入ったことでMRは41位まで浮上。次戦の「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」は、昨年7位タイで、一昨年はプレーオフで敗れて2位タイの成績を残している。「すごく好きなコース、得意なコースなのでこのまま頑張りたい」と上昇気流のまま得意大会に臨む。

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