飛距離を生かしたプレーでチャンスメイクを 勝みなみはショットとパットの“乖離”改善へ【米女子ツアー終盤戦への“おさらい”】

1月の開幕戦から8カ月が過ぎ、米国女子ツアーは続く「ウォルマートNWアーカンソー選手権」(9月29日~10月1日、アーカンソー州)から終盤戦に差し掛かる。この後も中国、韓国、マレーシア、日本を回るアジアシリーズや、ランキング上位者のみが出場できる最終戦など見ごたえ十分! そこでこのタイミングで今季、米国でプレーする日本選手の活躍をひも解き、今季の収穫、課題をあぶり出したい。

ルーキーシーズンの今季はここまで17試合に出場。トップ10入りは3月末の「DIOインプラントLAオープン」(カリフォルニア州)7位の1回と苦しい期間が続いている勝みなみ。直近3試合はいずれも予選落ちと、調子が上がらずに秋の陣を迎える。先週は一時帰国し国内ツアーに参戦。そしてシード入りを目指す戦いがここから始まる。

現在の年間ポイントレースは78位。上位80位までが来季のシードを獲得するとあって、まさにボーダーライン上の戦い。ここからは出場選手が絞られるアジアシリーズ4試合もあるが、全試合の出場が見込めない勝にとっては今週のアーカンソー戦と来週のテキサス戦で上位進出し、より多くのポイントを獲得したいところだ。

そんな状況に置かれている勝。国内ツアーではバーディ量産型のプレーが持ち味の一つだったが、米ツアーではそうもいかず、バーディ数は74位。海外選手に引けをとらない飛距離もあるが、イーグル数も3つと少し寂しい数字だ。263.25ヤードで41位のドライビングディスタンスに比べ、フェアウェイキープ率は65.63%で134位。まずはティショットの安定感を上げることがスコアメイクのカギとなりそう。

それに伴ってパーオン率も60.13%で153位。チャンスメイクにも苦労しており、そこがバーディ奪取率の低下につながっている。それでもアプローチでしのぐなど、“寄せワン”の確率は低くなく、1ラウンド平均のパット数は28.86で全体4位。やはりチャンスメイクのために必要なショットの調整が浮上には不可欠と言える。

とはいえ、7位に入ったLAオープンでは最終日に「63」をマークするなど、爆発力は秘めている。波に乗れば一気に調子を上げてくるのも勝の特長。ここからの巻き返しに期待したい。

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