カチャカチャドライバーのウェート調整とフェース角調整、どっちが球筋に影響大?

今回、使用したドライバーはテーラーメイドの「ステルス2 プラス」10.5度のフレックスS。ウェート調整の位置は中心のN(ニュートラル)と、トゥ側に寄せたフェード、ヒール側に寄せたドローの3か所で試打。フェース角のほうは、スクエアのスタンダードポジションと、4度クローズのHIGHER、4度オープンのLOWERの3か所に設定。テスターはA級ティーチングプロの橋本潜と、アマチュアの黒崎和弘さん。橋本プロのヘッドスピードは44m/s、黒崎さんはヘッドスピード40 m /sで持ち球はフェードである。二人が5球ずつ打ってフライトスコープで弾道を計測した。
ウェートもフェース角も動かすことで弾道は変わったが、テスターによって影響の出方が異なった。これについて橋本プロは、「ボクが打って球筋に影響が出たのはウェート調整のほう。ウェートを動かすと重心距離が変わり、スイング中のフェースの開閉速度が変化します。同じ感覚で振るとドローはフェースが閉じ、フェードはフェースが開くので、調整したとおり球が左右に飛びました。しかし、フェース角を調整した場合は、開閉速度は変わらず、フェースの向きはインパクトで自然とスクエアに調整して打つので、インパクトロフトだけが変化。球筋よりも球の高さと飛距離に影響が出るという結果でした」。
 
 一方アマチュアの黒崎さんは、フェース角を変えると球筋が大きく変化した。これはなぜなのか。「黒崎さんのスイングは、フックグリップでリストを使わずにフェードを打つタイプなので、ウェート調整で重心距離が変わってもスイングのタイミングはそれほど変わりません。しかし、フェース角の向きはアドレスとインパクトで同じ向きになりやすく、クローズにすると球が左に、オープンにすると右に曲がりました。つまり、どっちの可変機能を使うかは、スイングタイプで選ぶのが正解なのです」(橋本)
 
むやみやたらにスライサーだからドローポジションとかフェース角を閉じる、というのではなく、自分のスイングがリストワークを使うのかどうかで試してみると、もっとカチャカチャ機能の効果が実感できるだろう。

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