昔のクラブの知識は今のクラブに当てはまらない!【QPのギアマニュアル】

皆さん、こんにちは。関雅史です。私はありがたいことにQPの愛称でさまざまなメディアで仕事をいただいていますが、基本は街のゴルフスタジオの店長です。週の半分はスタジオでレッスンとクラブフィッティングを行っていて、たくさんの方々のスイングやクラブに触れています。そういった方々の悩みや疑問を解決できると、ティーチングプロ、クラブフィッター冥利に尽きます! そんな生活をかれこれ20年続けていまして、その間にギア、スイング理論は大きく進化しています。その進化のたびに最新クラブを買って試しては研究し、常に最新の理論、技術をお客さまに説明できるようにもしています。自分で試さないと自分の意見として説明できませんからね!
 
お客さま以外にも多くのゴルファーと接している中で、今のゴルフ、特にギアに関することで誤解をされていると感じることも少なくありません。インターネットなどを見れば多くの情報が簡単に手に入ります。しかし、その情報が自分に合っているかどうか、正しいかどうかは自分で判断するしかありません。
 
ほとんどのゴルファーは自身が上達していく中で、これまでの成功体験がクラブの使い方などの考えの基礎になっていると思います。ゴルフ歴が長い方ほど、昔のゴルフ理論が基本になっている場合が多いですね。例えば、ヘッドバランス。昔はすべてのクラブがD₁〜D₂でそろえることがいい、とされていました。この考え方は、ドライバーからウェッジまで、同じ銘柄のシャフトが使われていた時代の名残です。ヘッド、シャフトともにさまざまなモデルが開発され、特性や重量に差ができた今、すべてのクラブのヘッドバランスをそろえる必要はないですし、D₁、D₂が必ずしもいいバランスになるとは限りません。
ゴルフクラブは、ここ20年で劇的な進化を遂げています。そんな中でゴルフを始めたころのギアの見方や知識で今のクラブを見ても、ほとんど意味がありません。むしろ間違ったイメージを持って使うと、せっかくの最新クラブの性能を生かせないまま使い続けることになってしまいます。
 
私がゴルフを始めたころは、木製のパーシモンヘッドからメタルヘッドに入れ替わる過渡期で、メタルヘッドも日進月歩で進化している時代でした。そんなクラブの進化に対応できずに苦労したのは、今でも覚えております。今の知識があれば今ごろシード選手ぐらいにはなっていたかもなぁ…。冗談はさておき、この連載では毎回テーマを持って、今どきのクラブの見方や性能を生かしやすくする知識を紹介していきたいと思います。どうぞお楽しみに!

関雅史(せき・まさし)/1974年生まれ、東京都出身。PGA公認A級ティーチングプロの資格を持ち、クラブフィッティングも行う。東京・駒込のゴルフスタジオ「ゴルフフィールズ」で活動。
 

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