
アスレティック・ビルバオの会長職に就くホン・ウリアルテ氏が、今夏の移籍市場でスペイン代表DFアイメリク・ラポルテ(アル・ナスル)の復帰を進めていたことを明かした。4日、スペイン紙『アス』が伝えている。
1994年5月27日生まれのラポルテは現在29歳。産声を上げたのはフランス南部の都市アジャンだが、幼少期以降はフランス領バスクの都市バイヨンヌで過ごしたことから、2010年にアスレティック・ビルバオに入団。2012年11月にトップチームデビューを果たし、在籍5年半で公式戦通算222試合に出場した。その後はマンチェスター・シティへと活躍の場を移した同選手は、5度のプレミアリーグ優勝などを経験。しかし、今夏に契約満了まで1年を残していたものの、出場機会を求めてクラブ退団を決断すると、新天地としてアル・ナスルに加入していた。
最終的にはサウジアラビア行きとなったラポルテだが、去就を巡っては古巣復帰の可能性も報じられていた。アスレティック・ビルバオとしては、イニゴ・マルティネスのバルセロナ移籍により、トップチームの本職CBが、イェライ・アルバレス、ダニ・ヴィヴィアン、アイトール・パレデスの3選手と層薄に。そこで、イニゴ・マルティネスの前任者だったフレンチバスク人に白羽の矢が立っていたようだ。
実際に、ウリアルテ会長は「アイメリクとクラブの関係はかなり古いもの。彼がケガをしたときはレサマでの療養を許可し、マンチェスターではリラックスして食事をしたよ。いつか(復帰が)実現できれば、という関心も伝え続けてきた…。それに、彼自身も『ここに戻ってプレーしたい』とメッセージを送ってくれたんだ」と告白。続けて「この夏、復帰に向けたロードマップに取り組んでいた。不運だったのはアル・ナスルがやってきたこと。我々は大きな努力をする準備ができていたから、もしアル・ナスルが現れなければ、ここに一緒にいただろう」と嘆いている。
なお、ラポルテとアル・ナスルの現行契約は3年間。契約延長を行わなかった場合は33歳で満了と、決して第一線を退く年齢ではないため、もう一度『サン・マメス』でプレーするチャンスが訪れるかもしれない。