
セリエA第3節が16日に行われ、インテルとフィオレンティーナが対戦した。
インテルは今シーズン開幕からここまで無失点で2連勝中。とりわけ新たにキャプテンに就任したFWラウタロ・マルティネスは既に3ゴールをマークするなど絶好調を維持している。今節はここまでリーグ戦1勝1分のフィオレンティーナを本拠地に迎えての一戦。ラウタロと新戦力のマルクス・テュラムが前線を形成し、中盤にはニコロ・バレッラやヘンリク・ムヒタリアンらが入った。
序盤は拮抗した展開に。ボールを保持するフィオレンティーナに対し、インテルは縦への速い攻撃やサイドチェンジを用いてチャンスの創出を試みる。20分にはM・テュラムが独力で持ち込み、ボックス内から際どいシュートを放つ。続く23分には左サイドの敵陣深くでボールを受けたフェデリコ・ディ・マルコが中央へ鋭いクロスを供給。このボールにM・テュラムが豪快なダイビングヘッドで合わせ、ホームチームが先制に成功した。
リードを奪ったインテルはその後も試合を優位に進める。30分、ディ・マルコとアレッサンドロ・バストーニが左サイドを崩し、ゴール前のM・テュラムに決定機が到来するもシュートは枠を捉えきれず。34分にはバストーニがボックス外からミドルシュートを放ち、こぼれ球をラウタロがボレーで狙ったが、どちらも追加点には至らない。41分にはハカン・チャルハノールが強烈なFKを放つも相手GKのセーブに阻まれた。前半はそのまま1-0で終了する。
後半も圧力を強めるインテル。50分にデンゼル・ダンフリースのシュートが左ポストを叩くと、53分にはラウタロ、ダンフリース、マッテオ・ダルミアンが立て続けにシュートを放つも、GKのセーブとDFのブロックに阻まれネットは揺らせない。それでもその直後にカウンターを発動すると、M・テュラムのスルーパスに抜け出したラウタロがGKとの1対1を制し、インテルが追加点を奪った。ラウタロは3試合連続ゴールとなっている。
畳み掛けるインテルは56分、ディ・マルコのシュートのこぼれ球に反応したM・テュラムがGKに倒されPKを獲得。これをチャルハノールが冷静に沈め、インテルが一気にリードを広げる。3点ビハインドとなったフィオレンティーナは63分、敵陣ボックス内で立て続けにシュートを放つも、インテルのGKヤン・ゾマーの好セーブに阻まれ1点を返すことができない。
その後も試合を優位に進めるインテルは73分、途中出場のフアン・クアドラードが右からグラウンダーのクロスを送ると、走り込んだラウタロがダイレクトでゴール上に突き刺し、インテルがさらに点差を広げた。試合はこのまま4-0で終了し、インテルが無失点での3連勝を飾った。次節、インテルは16日にアウェイで宿敵ミランとの“ミラノ・ダービー”に臨み、フィオレンティーナは17日にホームでアタランタと対戦する。
【スコア】
インテル 4-0 フィオレンティーナ
【得点者】
1-0 23分 マルクス・テュラム(インテル)
2-0 53分 ラウタロ・マルティネス(インテル)
3-0 58分 ハカン・チャルハノール(PK/インテル)
4-0 73分 ラウタロ・マルティネス(インテル)