優勝→予選落ちも「調整できたので良かった」 歴代覇者・鈴木愛が見据える“2勝目”

<ニトリレディス 初日◇24日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6695ヤード・パー72>

元女王が存在感を発揮している。ボギーフリーの「69」をマークした鈴木愛は、3アンダー・暫定7位タイのスタートに「番手のアジャストが難しかったけど、そのなかではよく耐えた一日でした。上出来かなと思います」と及第点を与えた。
この日は先にピンチが来た。インコースからティオフすると、13番パー5でフェアウェイからの2打目が左の林に入り、グリーン奥からの4打目のアプローチはグリーンをオーバーして乗らなかった。それでも続くアプローチを直接決めて、“チップインパー”でガッツセーブ。そして14番でバーディを奪い、流れを引き寄せた。

後半も3番から5番で「ピンチが続いてバタバタ」したものの、パーで切り抜け、6番でバーディ。耐えて伸ばした18ホールに、「難しい展開もあったけれど、ボギーフリーで回れて良かった」と、穏やかな表情を浮かべる。

今大会と同じく北海道で行われた「meijiカップ」では2年ぶりに優勝。ツアー通算18勝目を飾った。だが、1週休んで臨んだ先週の「CAT Ladies」では予選落ち。2試合で良いも悪いも経験した。

それでも、あまり深くは考えなかった。「ここから休まずに試合に出続けるつもりなので、空いた週にしっかり体を休めようと思って練習も少なくしていた」として、トレーナーとは体のバランスを再チェック。「バランスが勝手に崩れていた。ショットもパットも左に(体重が)乗っていたけど、いい感じに戻りました。予選は落ちたけど、調整できたから良かったかな」と前向きに捉えている。

今季北海道2勝目だけでなく、2019年以来の大会2勝目もかかる。「meijiも勝ったし、このコースも1回勝っているのでいい印象はありますね」と好印象で迎えた小樽戦。例年にない暑さに見舞われ、天候にも大きく翻弄(ほんろう)されるなど一筋縄ではいかないが、集中力を切らさずに攻めて最後はカップを掲げたい。(文・笠井あかり)

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