「頑張らないとシードも厳しい」 渋野日向子が描く自国開催大会へのプラン

<CPKC女子オープン 事前情報◇23日◇ショーネシーG&CC(カナダ)◇6685ヤード・パー72>

渋野日向子が「はじめてです」というカナダに入り、現地時間24日(木)に開幕するカナダのナショナルオープンに出場する。「住みやすそうだなと思うし、人が優しいです」と、ここまでの印象は良好だ。
2週前の「AIG女子オープン」(全英)で予選落ちを喫し、1週間のオフを過ごした。そのあいだは、いま気になっているパッティングの改善に取り組んだ。「気持ち悪かったので、短いパッティングを重点的にやってきました」と、ショートパットでリズムや打ち出しの確認をじっくり行い乗り込んできた。

全英でもショットに関しては「よかった」とするが、「いまは日替わりだから難しい」と自信が持てない状況は続く。3週前のスコットランド戦では初日に「64」をマークし単独首位。ところが決勝ラウンドで崩れた。日替わりと自身がいう通りの結果は全英でも続き、今はとにかく自信を回復するしかない。

そんな状態で臨むのは、今週からの北米3連戦。「試合数も少ないので、だいぶ危機感もあるから頑張らないとなと思います」。ここから後半戦に入る米ツアーだが、10月からは出場人数が絞られるアジアシリーズ4試合が待つ。その4戦目は日本開催の「TOTOジャパンクラシック」で、ここに出場することが一つの目標だ。

TOTOに出場するには、2週後の「クローガー・クイーン・シティ選手権」終了時のポイントランキングで43位以内に入ることが第一条件。欠場者が出れば繰り下がる可能性もあるとはいえ、まずはここを目指す戦いが待っている。

「しっかり自国でやる大会には…、相当頑張らないといけないと思います」と、現在70位のランキングを今週含めた3試合で上げていくしかない。来年の出場権を獲得するにはランキング80位に入る必要があるか、そこについても今は余裕があるとは言えない。「これからしっかり予選通過しないとシードも厳しい。今は上位を狙えるという自信はないですけど、しっかりそこを頑張ります」と踏ん張る決意だ。

米ツアー本格参戦2年目。春先は好調をキープしたが、5月以降低迷。そして今は秋の出場権獲得、来季シードと考えることも多い。逆境をはねのけて、浮上のきっかけをつかむことができるか。まずはカナダでのろしを上げて、ポイント加算といきたい。(文・高桑均)

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