片山晋呉は熱中症でもボギーフリー「65」 狙い通りの最終組でシニア初Vへ

<ファンケルクラシック 2日目◇19日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6993ヤード・パー72>

「残り5ホールくらいから大変でした」。片山晋呉は熱中症の症状でスコアカードにうまく文字が書けなくなりながらも、5バーディ・ボギーフリーの「67」をマーク。トップと2打差のトータル7アンダー・2位タイに浮上してきた。

「昨日はボギーが(2つ)あっただけで、内容はいい感じだった。きょうはボギーが出なかったから」と、好ラウンドを振り返る。

少し標高が高く涼しいはずの裾野カンツリー倶楽部だが、正午には気温が32度を超えた。片山も熱中症対策のスプレーや日傘、氷のうを使っているが「何かいいのないんですかね。教えてほしい。わかりません」と今年の異常な暑さにはお手上げ。それでも「ボギーなしでいけて良かった」とシニア2戦目にして、初優勝に手が届く位置を確保した。

片山のホールアウト時点では明日はどの組で回るかはわからなかったが、「誰よりも1打少なく回ればいいだけです。だから最終組で回りたい」と、トップを見ながらプレーできる最終日最終組を熱望していた。「優勝争いはまた別。何十回もやって慣れているから」。レギュラーツアーでは通算31勝を挙げて永久シードを獲得しているだけに、その言葉には説得力がある。

最終日はレギュラー時代に優勝を争った細川和彦、宮本勝昌との最終組。トータル9アンダーでトップの細川は2021年以来のシニア2勝目、2位タイの宮本は片山と同じくシニア初優勝を目指す。取材エリアでは椅子に座ってぐったりとしていた片山だったが、少し時間が経つと練習グリーンで調整する姿があった。明日のラウンドは問題なさそうだ。

シニアツアーでは高額の優勝賞金1500万円をかけた“あつい”戦いは誰が制するのか。目が離せない。(文・下村耕平)

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