
<ファンケルクラシック 事前情報◇17日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6993ヤード・パー72>
シニアデビューを飾った6月の「スターツシニア」では、4位タイ。3日間60台を並べるも、優勝には6打届かなかった。レギュラーツアー通算31勝の永久シード選手で、50歳となった今も賞金シードをキープしている男としては、少し物足りない成績にも思える。
そんな片山晋呉が今週、シニア2戦目に臨む。「まだ1回しか出ていないからね。よく分からないというのが正直なところ。まだいろんなことに慣れていないですね」と、2009年の「マスターズ」で当時日本人最高位の4位に入った百戦錬磨の片山でも、シニアツアーの雰囲気がまだつかめていない。
若手選手にティショットで何十ヤードも置いていかれるレギュラーと違い、飛距離のハンデはない。むしろアドバンテージがあると言ってもいいだろう。それでも「なんか複雑ですよね。本当によく分からないです、まだ。何回か出ないと分からないでしょうね。自分がどういう立ち位置なのか。かなり手探りです」と首をひねる。
片山だけではない。昨年にひと足早くシニアデビューした水城高校と日大の同級生、宮本勝昌もレギュラーツアーの賞金シードを持ちながら、シニアではまだ勝てていない。昨年は5試合、今年は3試合に出て、2位2回を含むすべての試合でトップ10入りしているのだが…。レギュラーツアーで40代に入ってから12勝を挙げた藤田寛之も、シニア初優勝はデビューしてから3年目の年だった。
国内シニアツアーで片山が見据えるのは、賞金ランキング上位に入ることで得られる海外シニアメジャーの出場資格。それだけに早く結果を残したいところ。「シニアだからこその難しさが、何なのか」。片山が今大会に勝つことができれば、その答えが見つかるかもしれない。