「いいなーって…妬んでました(笑)」 西村優菜が“世界1位”との最終調整で感じたこと

<AIG女子オープン 事前情報◇9日◇ウォルトン・ヒースGC(イングランド)◇6881ヤード・パー72>
 
世界トップ選手との練習ラウンドは、西村優菜にとって大きな“刺激”になったようだ。開幕前日の9日(水)は、10番から9ホールを回って調整。その同伴競技者のひとりには、現在世界ランキング1位でメジャー1勝(米通算8勝)を誇るネリー・コルダ(米国)がいた。
練習ラウンドの予約の際、あまり残りの枠がなかったためネリーの組に名前を書き込んだ。特に意図したものではなかったが、「全米女子オープン」の開幕前にもラウンドをともにした選手のプレーからは学ぶことも多い。「テンポが崩れないのもすごいし、テークバックはゆったりで、そこからのタメで飛ばしているんだなって思いました」。
 
今季ツアーで平均268.84ヤード(17位)のネリーのスイングに、飛ばしの極意を見ることができた。「ヒールミスがあまりないなと思った。体の起き上がりが少ないのかもしれない。自分はそれが多いし、勉強になりました」。その印象を語る途中には、178センチと高身長のネリーに対し、150センチの西村からは「身長があるのはいいなーってずっと思ってました…妬んでましたね(笑)」と冗談も飛び出したが、ドローヒッターという共通点もあり、そのプレーはやはり一見の価値があったといえる。
 
ネリーに対して抱いた“テンポが崩れない”というのは、西村が先週から強く意識している部分。今週のコース上でも大事にしようと考えている。それに加えて、開幕前にはしっかりスイングバランスを整えることに注力。歩いてコースを見て回ったのを含めると、2ラウンドの実戦練習のなかで調整を続けた。「きのう、きょうはバランスが悪くて、あまりいいショットは打てていない」という点を、ティオフまでに仕上げていく。
 
現在ツアーのポイントランキングは85位。この試合後に行われるリシャッフル、そしてその先のシード入りを叶える80位以内に、大きなポイントを稼げるこのメジャー舞台で浮上しておきたい。火曜日に降った雨の影響で重くなり、6881ヤードのもともと長い距離はさらなる脅威も感じさせる。練習ラウンドでは、セカンドで3番ウッドを握るシーンも少なくなかったため、やはりショットの出来はその成績を左右する。
 
「頑張りたい試合だし、メジャー2試合で予選落ちしているので、今度こそ通りたいという気持ちは強い。伸ばし合いになりそうだし、(グリーンに)届かなかったホールもあるので、そこをうまく攻略しながらできれば」。直近のメジャー2試合(全米女子オープン、エビアン選手権)で味わった予選落ちの悔しさをロンドンにほど近いコースで晴らし、誰よりも高い位置を目指してもらいたい。(文・間宮輝憲)

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