アル・ヒラルのJ・フェリックス獲得作戦は望み薄…選手本人はバルサ行きを諦めず?

 依然として去就が不透明なアトレティコ・マドリードのポルトガル代表FWジョアン・フェリックスだが、サウジアラビア移籍の可能性は低いようだ。7日付で、スペイン紙『アス』が報じている。

 2019年夏にクラブ市場最高額の1億2000万ユーロ(現在レートで約187億円)で加入したものの、昨シーズン以降はディエゴ・シメオネ監督の構想外となっているJ・フェリックス。すでに指揮官との関係性は冷え切っており、今夏でのクラブ退団は濃厚に。これまでにパリ・サンジェルマンやアストン・ヴィラらの名前が浮上すると、8月に入ってからはアル・ヒラルも興味を示していることが伝えられてきた。

 そのような状況になったが、J・フェリックスのサウジアラビア行きは現実味が薄いとのこと。『アス』によると、大きく2つの理由から同選手獲得オペレーションが実行されることはないと指摘。1つ目は、アル・ヒラルのオファーが“レンタル移籍”だからだ。アトレティコ・マドリード側はレンタル料として1500万ユーロ(約23億円)を設定しているものの、中東クラブへの移籍形態は“完全移籍”以外は認めない方針。発展途上の中東のリーグでプレーすることはJ・フェリックスという選手の価値を下げることに繋がると考えており、それ故に売却のみ容認できると報じている。

 また2つ目は、選手本人もこの移籍を望んでいないからという。かねてより、バルセロナでのプレー願望を公言しているJ・フェリックスは、今夏の移籍市場で『カンプ・ノウ』に到着するために、ありとあらゆる選択肢を検討している模様。バルセロナ側の財政状況的にも非現実的なオペレーションであることは周知の事実だが、同選手は諦めていないようだ。

 ラ・リーガは今週末に開幕を迎えるが、J・フェリックスの夏はもうしばらく終わりそうにない。

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