マイナビネクストヒロイン念願の初V 佐渡山理莉がプロテスト2次予選前に改めて実感できたこと

<マイナビネクストヒロインゴルフツアー◇第7戦 リオン・ドールコーポレーション/ゼビオグループチャレンジカップ◇3日◇本戦 一日競技◇ボナリ高原ゴルフクラブ(福島県)◇6418ヤード・パー72>
 
マイナビネクストヒロインゴルフツアー第7戦「リオン・ドールコーポレーション/ゼビオグループチャレンジカップ」が終了。1イーグル・6バーディ・1ダブルボギーの6アンダー「66」で元JGAナショナルチームの一員でレギュラーツアー出場経験もある佐渡山理莉が念願の初優勝を挙げた。
表彰式を終えて真っ先に「最高です! めちゃくちゃ嬉しいです!」と、満面の笑みで喜びを表した佐渡山。実は今大会の直前までショットが安定していなく、ゴルフの調子がいいわけではなかったという。
 
そんな不安があるなか、前日に行われたプロアマコンペで「64」と自身のベストスコアを更新。「びっくりでした(笑)。でもベストが出た次の日ってあまりいいイメージがなかったので、きのうのようにはできないだろうなって。だからきょうは“とりあえず安全に”行こうと思っていました」と、スタート前の心境を明かした。
 
「今まで結果を考えすぎてしまうところがあったんですけど、今回は結果ではなくて、やるべきスイングや目の前のボールに集中できていました。自信を持てたから集中できたのか、集中できたから自信を持てたのかはわかりませんが(笑)。プロアマと本戦の2日間、最近のなかでは一番自信と集中力がありました。そんなところは、成長したなって感じることができました」と、自己分析も。
 
とはいえ、簡単に優勝できたわけではなかった。前半を4アンダー単独首位で折り返したが、後半の11番パー3で痛恨のダブルボギー。「ピンまで185ヤードで、打ち下ろし20ヤード引いて165ヤードのアゲンストで考えていたんです」と話したように、5番アイアンで抑えて打った。だがボールはグリーンを越えキャリーで奥のOB杭を越えていった。
 
「いつもだったら絶対に奥にいかないはずだった。それぐらい今までにないほどのいいあたりで飛んでしまいました…。完全にアドレナリンが出過ぎていましたね」
 
このダブルボギーでトップの座を明け渡す展開に。だが佐渡山の集中力は、そこから気持ちを切り替えるとこに成功。15番パー3でバーディを奪うと、16番パー5ではイーグル、17番パー4をバーディ。3ホールでスコアを4つ伸ばして2位に2打差をつけて勝利した。
 
「いい調子ではなかったので、そんな状況でも攻め方とか、考え方で変わる」ことを改めて実感したという。「OBを打っても66で回れるんだなって(笑)」と、うれしい発見もあった。プロテスト2次予選を控える佐渡山にとって自信につながる内容の濃い大会となった。
 
昨年はプロテスト最終ステージまで進んでいるため、今年は2次からの受験。「最後まで諦めないことが大事ですね。言うのは簡単だけど、実際は難しい。けど最後まで集中して、合格できるように頑張ります」と、気持ちを引き締めていた。(文・高木彩音)
 
※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。

externallink関連リンク

マイナビネクストヒロインゴルフツアー第7戦 最終成績 マイナビネクストヒロインゴルフツアー 今季日程 プロテスト2次から受験の今井鮎美 ケガの苦しみを乗り越えて「自分との戦いに勝ちたい」 プロテスト3度目の挑戦で初めて1次を突破 あすの試合を前に千葉雪乃は「“安心”に尽きる」 18歳・川上知夏が首位キープ 橋添香21位、鬼塚貴理66位【JLPGAプロテスト第1次予選・B地区】
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)