渋野日向子が1年ぶりに本場リンクスでの戦いへ 「安定の難しさ…グリーンはうるさい(笑)」

<フリードグループ・スコティッシュ女子オープン 事前情報◇2日◇ダンドナルドリンクス(スコットランド)◇6494ヤード・パー72>
 
先週のメジャー大会「エビアン選手権」では、日米通じて6試合ぶりに週末にラウンド。「4日間戦えたのは気持ち的に大きかったし、課題も見つかった。そこをしっかり復習しながら練習ラウンドもできました。ただ、試合は全然違うのでどうかな」。5月に入ってから迷い込んでいた長いトンネルに光が差した一週間を振り返り、渋野日向子は少しホッとしたような表情も浮かべる。
そして今週はフランスからスコットランドに場所に移し、リンクスでの戦いに臨む。「安定の難しさ(笑)。スコアを出そうというよりも、どうやって耐えようかな」。昨年も出場したものの、第2ラウンドに3つ落とし予選落ちを喫したコースということもあり警戒心も強まる。
 
西村優菜とともに18ホールの練習ラウンドを行った火曜日は風もあまり吹かず、穏やかな天候だったが、開幕前日の水曜日は“これぞリンクス”というような強い風が吹き込んだ。この日行われたプロアマに出場しなかった渋野は、練習場でショット、アプローチ、パターを確認するのみの調整になったが、「敵でしかない(笑)」と強風との付き合い方を模索する。
 
月曜日に降った大雨の影響もあり、開幕前のコースは全体的にやわらかく、そして重い仕上がりになっている。ただ、それも最終日までにどのように状況が変わるかは分からない。練習ラウンドではしっかりボールが止まると感じたグリーンも、「うるさい(笑)」と表現するアンジュレーションは厄介。時には、結果に対して割り切りながら歩みを進めていくしかない。
 
この試合が終わると、来週は歴代女王として臨む今季最後のメジャー大会「AIG女子オープン」も待っている。もちろんコースは違うが、昨年は同じスコットランドにある名門ミュアフィールドで優勝争いを繰り広げ3位に入った。これだけですぐにリンクスに得意意識が芽生えることはないが、英国はやはり“何かを起こしてくれる場所”という期待感を見る者に与える。
 
ただ今は目の前の試合に集中。「自分がやりたいことができるか。とにかく試合でこなしていくしかない」。スコットランドの強風を“追い風”に、ここから上昇気流に乗っていきたい。(文・間宮輝憲)

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