
バイエルンを率いるトーマス・トゥヘル監督が、同クラブからの退団が発表されたセネガル代表FWサディオ・マネについて言及した。1日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。
現在31歳のマネは、フランスのメスでプロキャリアをスタートさせると、ザルツブルク、サウサンプトンを経て、2016年夏にリヴァプールへと完全移籍で加入。在籍6年間で公式戦通算269試合に出場すると、120ゴール48アシストを記録し、2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ優勝や2019-20シーズンのプレミアリーグ優勝などに貢献した。
昨夏に3510万ポンド(約64億円)とも報じられる移籍金でバイエルンに加入したマネは、2022-23シーズンの公式戦38試合に出場し、12ゴール6アシストをマーク。前人未到のブンデスリーガ11連覇に貢献したものの、シーズン後半は負傷の影響でパフォーマンスが低下していたことに加え、ピッチ外でもドイツ代表FWレロイ・サネを殴打したことが問題に。クラブはマネを売却の対象と判断し、1日にはサウジアラビアのアル・ナスルに移籍することが発表された。
バイエルンでは加入当初の期待に応えられなかったマネだが、同クラブの指揮官を務めるトゥヘル監督は退団に一定の理解を示している様子。「私たちは大きなハグをした」とマネとの別れを振り返り始めると、「今起きていることは好ましくないが、この状況では最善ということで合意した」と自らが望んでいた結末とは異なることを認めつつ、マネの移籍が両者にとって最適な決断だったと主張している。
また、マネが本来のパフォーマンスを発揮できなこったことに対しては、「彼が傷ついているのはよくわかる。私も幸せだとは思っていない。ポテンシャルをフルに発揮できなかったのは私の責任だ」と自責の念を口にした。