アンス・ファティの“ゴラッソ”が決勝弾! バルサ、アメリカツアー最終戦でミランを下す

 今夏のツアーでアメリカを訪れているミランとバルセロナが、現地時間1日にネバダ州ラスベガスにてプレシーズンマッチを開催した。

 両クラブにとってアメリカツアーの最終戦となる一戦だ。ミランは23日に行われたレアル・マドリードとの一戦を2-3で落とすと、続く27日のユヴェントス戦は2-2で引き分けで終わり、PK戦の末に敗れていた。一方、バルセロナは22日に予定されていたユヴェントスとの一戦が、選手複数名がウイルス性胃腸炎に罹患した影響で中止に。その後行われた26日のアーセナル戦は撃ち合いの末に3-5で敗れたが、29日にはレアル・マドリードとの“エル・クラシコ”で3-0と完勝を飾っていた。

 ミランはテオ・エルナンデス、ラファエル・レオン、オリヴィエ・ジルーらの主力が軒並み先発に入り、今夏の新戦力であるルベン・ロフタス・チーク、タイアニ・ラインデルス、クリスティアン・プリシッチらもスタメンに並んだ。一方、バルセロナはジュール・クンデ、ペドリ、ハフィーニャらがスタートからプレー。ロベルト・レヴァンドフスキやアンス・ファティらはベンチから出番を待つ。

 試合は立ち上がりからバルセロナがボールを握ったものの、ミランも組織された守備を見せてチャンスを作らせない。最初の決定機は12分、バルセロナは右コーナーキックを獲得すると、クリアボールが中途半端になった隙をクンデが見逃さない。ペナルティエリア右からフリーで右足を振り抜いたものの、シュートは左ポストに嫌われた。その後は拮抗した展開が続き、前半はスコアレスで終了している。

 後半に入ると試合が動く。55分、バルセロナは自陣でのパス回しから左サイドでボールを受けたアレハンドロ・バルデがドリブルをスタート。ペナルティエリア手前まで持ち運んで外側にボールを付けると、並走していたファティがカットインから右足一閃。ファーサイドを狙い澄ました一撃がゴールネットを揺らし、バルセロナが先手を取った。

 その後も試合はバルセロナが攻撃する時間帯が目立ち、右のウイングに入ったハフィーニャは積極的なドリブルから多くのチャンスシーンを作っていく。66分には自陣深い位置でのボール奪取から、オリオール・ロメウがスペースにボールを繋ぐと、ハフィーニャが長い距離をドリブルで持ち運ぶ。ペナルティエリア手前で左に展開すると、流れていたレヴァンドフスキは右足で正確なクロスボールを供給。最後はロナルド・アラウホが頭で仕上げたが、オフサイドのため得点は認められなかった。

 1点を追いかけるミランは76分、敵陣でボールを奪ったラインデルスが左サイドに付けると、R・レオンが“らしさ”溢れるドリブルでペナルティエリア左に侵入。マイナスへの折り返しにラインデルスが反応したが、シュートはジャストミートせずに枠を外れた。

 試合はこのままタイムアップ。最終的にはファティの“ゴラッソ”が決勝ゴールとなり、バルセロナが2連勝を飾ってアメリカを後にすることとなった。この後、ミランは翌日の便でイタリアに戻り、9日にはトレントとのプレシーズンマッチが予定されている。一方、バルセロナも即座にスペインへ戻り、8日にはジョアン・ガンペール杯でトッテナムをホームに迎える。

【スコア】
ミラン 0-1 バルセロナ

【得点者】
0-1 55分 アンス・ファティ(バルセロナ)

【スターティングメンバー】
ミラン(4-3-3)
GK:メニャン
DF:フロレンツィ(64分 カルル)、チャウ(73分 ケアー)、トモリ(86分 サレマーカーズ)、テオ・エルナンデス(80分 バルテサギ)
MF:クルニッチ(73分 ポベガ)、ロフタス・チーク、ラインデルス
FW:プリシッチ(73分 ルカ・ロメロ)、ジルー(73分 コロンボ)、R・レオン

バルセロナ(4-3-3)
GK:ペーニャ
DF:アラウホ(85分 ガリード)、クンデ(67分 デスト)、E・ガルシア(85分 ファイ)、M・アロンソ(46分 バルデ)(85分 バジェ)
MF:ロメウ(80分 カサード)、ペドリ(46分 S・ロベルト)、F・ロペス(46分 F・デ・ヨング)
FW:ハフィーニャ(67分 ヤマル)、F・トーレス(46分 レヴァンドフスキ)、アブデ(46分 ファティ)

【ゴール動画】バルサの背番号10が決めた“ゴラッソ”

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)