古江彩佳が初優勝の地に“幸せ凱旋” 1年前の衝撃『62』には「どうやって獲ったんだっけ?」

<フリードグループ・スコティッシュ女子オープン 事前情報◇1日◇ダンドナルドリンクス(スコットランド)◇6494ヤード・パー72>

米国女子ツアーでの初優勝を挙げた地に1年ぶりに帰ってきた古江彩佳。ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ1日の大会公式インタビューでは、「戻ってこられてうれしいし幸せ。また頑張りたいですね」とやわらかな表情で心境を話した。
その勝ち方は、まさに衝撃的だった。4打差の9位タイで迎えた最終日に「62」を記録。18ホールで一気に10ストロークも伸ばして逆転した。練習ラウンドで再び同じコースを回ると、当時の自分に驚きも。「本当に10アンダーも出したのかな?って。『どうやって獲ったんだっけ?』と思うくらい難しさを感じました」。前日コースに降った大雨の影響もあって、火曜日はコース全体がやわらかく仕上がり、ランが出づらい状況に。コースが長く感じたことが、その感想の理由になる。

今季は未勝利ながら、ここまで年間のポイントレース『CMEグローバルポイント』で1524.575ptを稼ぎだし3位につけている。15試合中トップ10入りが7度と安定感が際立つ。そして、ここで挙げた“1勝”が「このタフなメンバー、世界のメンバーが集まるなかで、自分も優勝できたという自信を持てたのは大きいですね」と、確実に今年の活躍につながっていると感じられる。

連覇への意識については、「そんなにない。自分が頑張ればいい結果で終われる。一打に集中できれば」とシャットアウト。もちろん「少しだけ特別」という思いはあるが、今年は今年と割り切っている。練習ラウンドでは、グリーンサイドからユーティリティを使用してのアプローチも確認。「試合で同じ場所に来たときに、考えが早くなるためのヒントとして」と、あらゆるシチュエーションを想定し準備を進めていく。

公式インタビューの後には、会場の警備をする“現地のファン”から記念撮影を求められるなど、スコットランドで初めて優勝カップを掲げた日本の女子プロゴルファーには尊敬のまなざしが向けられている。自分の名前が刻まれたトロフィーとも記念撮影をし、その間も笑顔が絶えない。この銀色に輝くトロフィーを、再びその手でつかみとりたい。(文・間宮輝憲)

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