
左ひざの前十字じん帯損傷が判明したレアル・ソシエダに所属する元スペイン代表MFダビド・シルバが、現役引退を決断した模様だ。22日、スペインメディア『Relevo』が報じている。
現在37歳のD・シルバは、バレンシアやマンチェスター・Cなどでの活躍を経て、2020年8月にソシエダへと加入。昨シーズンは公式戦34試合に出場して3ゴール7アシストを記録しており、日本代表MF久保建英とも好連携を見せていた。2019-20シーズンのコパ・デル・レイ優勝や、昨シーズンのラ・リーガ4位(チャンピオンズリーグ出場権獲得)に貢献するなど、近年のソシエダの躍進を支えてきた。
しかし、ソシエダは20日、D・シルバが負傷したことを発表。左ひざの痛みのために19日のトレーニングを断念したD・シルバはMRI検査を受け、その結果、前十字じん帯を損傷していることが判明したという。
さらに、『Relevo』が伝えたところによると、D・シルバは今回の負傷を受けて、現役を引退する予定であるとのこと。同メディアのマッテオ・モレノ記者は「この決断(現役引退)のカギとなったのは、彼の年齢ではこのケガからの回復が非常に難しく、再び元のレベルでプレーすることは難しいという判断から」だとしている。
すでに、昨シーズンから左ひざに違和感を覚えていたというD・シルバ。モレノ記者は「元から痛めていたひざを、偶然の行動で完全に負傷してしまった」と伝えている。
クラブレベルで素晴らしい活躍を続けてきたD・シルバは、スペイン代表の一員としても黄金期を体現。2010 FIFAワールドカップやEURO2008・2012といった主要タイトル獲得を経験した。スペイン代表では、公式戦125試合に出場して35ゴール32アシストをマークしており、左足を駆使した魅力的なプレーは“アルグイネグインのマジシャン”という愛称で親しまれてきた。