
今夏の移籍市場でバルセロナからジローナへとレンタル移籍したMFパブロ・トーレが、新シーズンに向けた意気込みを語った。24日付で、スペイン紙『アス』が伝えている。
2003年4月3日生まれのパブロ・トーレは現在20歳。ラシン・サンタンデールの下部組織出身で、2020年にトップチーム昇格を果たした。デビュー当時からテクニックやパスセンスは出色で、10代ながら絶対的な司令塔として活躍した“カンタブリアの真珠”は、昨夏にバルセロナに加入。しかしスター選手が揃う同クラブでは、公式戦13試合の出場にとどまっていた。
先月に行われた『ヴィッセル神戸vsバルセロナ』の一戦で一際大きな輝きを放った同選手は、新シーズンからジローナで武者修行に励むことになる。昨シーズンはミチェル監督の下でスペクタクルなサッカーを展開し、バルセロナやレアル・マドリード相手にも自分たちのスタイルを貫き、十分渡り合えることを証明したジローナ。パブロ・トーレは「彼らは勇敢だった。特に、バルサとの対戦を生で見たときはね。とても驚いたし、気に入ったよ」としつつ、「このチームのコンセプトが好きなんだ。ミチェルは、僕にここに来てほしいと言ってくれた。とても面白いチーム。僕のコンディションなら、ここで素晴らしいことを成し遂げられる」と意気込みを語った。
また、パブロ・トーレは「ずっと、プレーしたかった。自分のベストを出せるチームだから、とてもワクワクしている。監督は『たくさん攻撃しろ、(相手の)中盤の選手の背後でプレーしろ、大胆になれ』とアドバイスをくれた。僕のスタイルにピッタリだと思う」と告白。さらに「ファンのみんな、歓迎してくれてありがとう。リーガで幸先の良いスタートが切れるように、そして充実したシーズンになるように、モンティリビですぐに会えることを願っている」と口にしている。
2010年夏に、同じく10代ながらラシン・サンタンデールを牽引し、レアル・マドリードへとステップアップしたものの、やはり出場機会に恵まれずに、レンタル移籍した選手がいた。そしてその後は、壮絶なキャリアを歩んだ。あれから13年、MFセルヒオ・カナレス(現:ベティス)の“再来”と謳われるパブロ・トーレにとって、今後を占う勝負の1年となるだろう。