
レアル・ソシエダの会長職に就くホキン・アペリバイ氏が、左ひざ前十字じん帯の負傷が発覚したMFダビド・シルバについて語った。24日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
37歳となった昨シーズンも、イマノル・アルグアシル監督から絶対的な信頼を寄せられ、公式戦34試合に出場し3得点7アシストを記録したD・シルバ。レアル・ソシエダを10年ぶりとなるチャンピオンズリーグ出場に導いた“魔術師”は、今年5月に現行契約を2024年夏まで延長していた。しかし今月20日、左ひざ前十字じん帯の負傷が発覚。一部報道では、今回のケガを受けて、選手本人が現役を引退する考えであることを伝えていた。
そんな中で24日、レアル・ソシエダのアペリバイ会長がD・シルバに言及。これまでの経過を明かした同会長は「ダビドは、我々全員が望んでいなかったケガを負ってしまった。この話は昨シーズンに遡るけど、試合中にタックルを受けたことで痛めた箇所を検査してもらい、大きな問題はなかったから、最後の5、6試合に出場することができた。彼は完全に回復していたし、医療機関や我々が相談した医師も『普通の生活を送るべき』と言っていたよ」としつつ、「だけど先日の朝、彼が違和感を訴えたことで、再度検査したところ、前十字じん帯により大きな損傷を確認した。これは事実上、今シーズンのプレーを不可能にするものだ」と今シーズン中の復帰は困難である見込みを語った。
また、アペリバイ会長は「ラ・レアルの夏は、ダビドの状態で大きく左右される。4月の時点で、我々は彼が負傷していることは認識していたから、夏の間はどんな状況にも対応できるように準備していた」と告白。続けて「彼の将来について話したか? うん、でも私から何かを言うつもりはない。ケガをした日、その翌日、そして土曜日にも話をした。それ以上のことは話せないよ」と去就については発言を避けている。
来週には専門医による精密検査が予定されているが、もう一度だけ、魔法のようなプレーを見ることはできるのだろうか。