
レアル・マドリードに所属する元ドイツ代表MFトニ・クロースが、トルコ代表MFアルダ・ギュレルについて言及した。27日、スペイン紙『アス』が同選手のポッドキャストにおける発言を伝えている。
アメリカで開催中の『サッカー・チャンピオンズ・ツアー』に参加しているレアル・マドリード。23日のミラン戦では3-2の逆転勝利を収め、26日のマンチェスター・U戦ではイングランド代表MFジュード・ベリンガムが移籍後初ゴールを記録するなど2-0で快勝した。
今夏の移籍市場では大幅なメンバーの入れ替えを行っているレアル・マドリードだが、6日には“トルコのメッシ”の異名を持つギュレルを6年契約で獲得。右足の違和感により、プレシーズンマッチの2試合では出場が見送られている同選手だが、クロースは「彼はとても素晴らしい左足を持っている。特に狭いスペースでのプレーに長けており、将来に向けて優秀で知的な契約だと思う」とギュレルの才能を絶賛している。
しかし、「彼は間違いなく、ここで成功するために多くのものをもたらしてくれる」と述べながら、「一方で、期待が大きすぎるので少し注意する必要がある。このクラブで成功を収めるためには沢山の要素がいるんだ。才能やテクニック、シュートだけではない」と過度な期待に警鐘を鳴らしながら、順調なキャリアを歩むための秘訣を語っている。
また、「18歳の選手の中には、自分はすでにとても上手でアドバイスなど必要ないと思っている選手も多い。しかし、彼は学ぶ精神を持っている」とギュレルの姿勢に好印象を抱いている様子。2022年11月にはトルコ代表デビューを果たし、先月行われたEURO2024予選のウェールズ戦では記念すべき代表初ゴールも記録するなど、若くして確かな実績を収めてきた同選手だが、成長を求めていることを称えた。
現在18歳のギュレルは、フェネルバフチェの下部組織出身で2021年にトップチームデビューを果たし、2022-23シーズンは背番号「10」を背負ってプレー。トルコカップの決勝ではアシストを決め、同大会のMVPにも輝くなど、公式戦35試合に出場して6ゴール7アシストを記録した。