
ベティスは27日、バルセロナからモロッコ代表DFチャディ・リアドがレンタル移籍にて、スペイン人MFアレックス・コジャドが完全移籍にて加入することを発表した。
今夏のマーケットで積極的な動きを見せているベティスが、バルセロナから2名の選手を迎え入れることとなった。クラブの発表によると、リアドのレンタル移籍期間は2024年6月30日までで、同選手は2023-24シーズンをベティスで過ごすこととなる。なお、スペインメディア『マルカ』や『アス』によると、契約には300万ユーロ(約4億6000万円)での買い取りオプションも付随しているようだ。一定の条件を満たした場合、同買い取りオプションは義務として行使される見込み。なお、シーズン終了後に買い取りオプションが行使された場合、バルセロナは契約に700万ユーロ(約11億円)前後での買い戻し条項を付けている模様。同買い戻し条項は2年間にわたって有効だという。
また、コジャドはバルセロナとの契約を2024年6月30日まで残していたものの、双方合意の上で契約を解除し、フリートランスファーでベティスへ加入する。クラブの発表によると、契約期間は2029年6月30日までの6年間。『マルカ』によると、バルセロナは将来ベティスがコジャドを売却した場合、売却額の25%から30%ほどを得られる契約となったようだ。
リアドは2003年6月17日生まれの現在20歳。16歳だった2019年夏にマジョルカのカンテラ(育成組織)から“ラ・マシア”(バルセロナのカンテラ)に加入すると、その後はサバデルへのレンタル移籍を挟みながらバルセロナで成長を続けた。2022-23シーズンのラ・リーガ第14節オサスナ戦でトップチームデビュー。最終的にトップチームでの出場機会は同試合のみとなっていた。なお、今年3月にはモロッコ代表に初招集。6月から7月にかけて行われたU-23アフリカネイションズカップでは、同モロッコ代表の一員としてメンバー入りを果たしていた。
コジャドは1999年4月22日生まれの現在24歳。2010年夏、11歳で“ラ・マシア”に入団した。その後はバルセロナで着々と才能に磨きをかけ、2018-19シーズンのラ・リーガ第36節セルタ戦でトップチームデビューを飾った。しかし、トップチームの壁は厚く、バルセロナBが主戦場に。バルセロナBでは主力として活躍を続けると、2021-22シーズン途中冬のマーケットでグラナダへレンタル移籍し、ラ・リーガ17試合に出場して2ゴールを挙げた。翌2022-23シーズンはエルチェへレンタル移籍。ラ・リーガでは15試合のピッチに立ち、1ゴール1アシストを記録していた。
2022-23シーズン、ベティスはラ・リーガを6位でフィニッシュ。来季もヨーロッパリーグ(EL)に参戦することが決まっている。今夏の移籍市場では、元スペイン代表MFイスコ、同DFマルク・バルトラ、同DFエクトル・ベジェリンらをフリーで獲得。リーズからスペイン人MFマルク・ロカのレンタル移籍加入も決まっており、昨季途中からレンタル移籍していた同FWアジョセ・ペレスもレスターを退団したため、フリートランスファーでの加入が決まっている。リアドとコジャドの加入により、ベティスは今夏7名の新戦力を確保することとなった。
なお『マルカ』によると、ベティスは現時点でラ・リーガにおけるプロ契約の上限人数である25名を上回っているため、今後は余剰戦力の売却を強いられることになるという。既に元スペイン代表MFホアキン・サンチェスが現役を引退したほか、スペイン代表MFセルヒオ・カナレスはメキシコのモンテレイへ完全移籍することが決まっており、“入れ替え”の激しい夏となりそうだ。
【動画】“恒例”のパロディ動画でリアドとコジャドのベティス加入を発表!