「めっちゃうれしい」 渋野日向子は耐えて耐えて…6試合ぶりの予選通過

<アムンディ・エビアン選手権 2日目◇28日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>

「めっちゃうれしい。超うれしい」。トータル2オーバーの39位タイ。渋野日向子が6試合ぶりに予選通過を決めた。
カットライン圏内の1オーバー・64位タイからスタートした2日目はボギーが先行。4番ではショットで60センチにピタリとつけて戻すも、6番でボギー。ひとつ落としたが、その“圏内”を守って、後半へと向かった。

直後の10番では手前からのアプローチを1メートルに寄せて、11番ではわずかにこぼれたカラーから2パットのパーをセーブ。すると13番では、花道からの“チップイン”バーディを奪ってみせた。「乗せきれずだし、ちょっと悔しいなと思っていたら、(チップインで)入ってくれた。気持ち的に楽になった」という一撃で、ボーダーラインとの差を広げた。

だが、この日の平均スコアが『3.631』で難易度が最も高かった14番パー3では、うねるグリーン上に合わせ切れずに3パットのボギー。それでも「難しい」と割り切って気持ちを切り替え、終盤へと向かっていった。

そして16番では“ラスボス”が待っていた。手前に池が構え、右手前から左奥へとグリーンが斜めに長くなっているパー3。カップは左奥に切られ、そのさらに左側は傾斜で落ちていくような状況のなか、渋野のティショットはグリーンの左にこぼれ、傾斜を転がり、カート道で止まった。

そのカート道を越えれば、18番の池につかまっていたという事態だった。「もうちょっとしたら池に入っていたので、ラッキーだなと思いながら」と運も感じると、ラフから打ち上げるアプローチは2.5メートルのパーパットを残した。だが、これを決めてガッツパー。大叩きもありうるようなピンチの場面、そしてカットラインも「めちゃくちゃ気になりました」という局面で、耐えてみせた。

18番でも2.5メートルを決めてパーでフィニッシュ。スコアはひとつ落としたが、順位は大きくジャンプアップ。日米を合わせて、4月末の「JMイーグル・LA選手権」以来、およそ3カ月ぶりの週末へ。「なげーわ(笑)」と自虐的にツッコミながらも、その表情は明るい。

もちろん、予選通過がゴール、というわけではない。「悪いところもありますし、あと2日それを試しながら、ちょっとずつ上がっていけるように頑張りたいです」。久々の週末、そしてメジャーの決勝ラウンドを楽しみながら、さらに上を目指していく。(文・笠井あかり)

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