
2024年7月26日に開幕するパリオリンピックまであと1年を切った。ゴルフ競技には、東京オリンピックと同数の男女各60人、合計120選手が出場。ベルサイユ宮殿の近くに位置する、ル・ゴルフ・ナショナルで実施される。
前回の東京オリンピックのゴルフ競技では、男子はザンダー・シャウフェレ、女子はネリー・コルダと米国代表がそれぞれ金メダルを獲得。日本勢では当時22歳の稲見萌寧が銀メダルを獲得し、ゴルフファンを大いに楽しませた。
そしてパリオリンピックの出場選手枠は、開催国のフランスに男女各1人の出場枠が割り当てられ、残りの各59枠は、2年間かけて積み重ねられたオリンピックゴルフランキング(OGR)によって決まる。世界ランキング上位15人は自動的に出場資格を得るが、同じ国からは4人までの制限がある。15位以降のプレーヤーは世界ランキングに基づいて資格を与えられ、世界ランキング15位以内に2人以上のプレーヤーがいない国からは最大2人が資格を得ることができる。
日本男子の最高位は、オリンピックゴルフランキング15位につける松山英樹。東京オリンピックでは、銅メダルをかけて臨んだプレーオフの1ホール目で脱落となり、4位タイに終わった。2番手には、同38位の比嘉一貴。しかし、世界ランキングは126位で、同127位の金谷拓実、同130位の星野陸也、同154位の中島啓太と混戦模様。出場選手が確定する来年6月17日まで目が離せない。
日本女子の最高位は、オリンピックランキング17位の古江彩佳。東京オリンピックでは代表の座を逃し、涙を流した。悲願のオリンピック出場へひた走りたい。同18位には畑岡奈紗。出場した東京五輪では6打及ばず9位に終わった。「金メダルを目指して5年間、やってきたので悔しい気持ちが大きい」と語っていた畑岡。パリ五輪でリベンジを狙っているはずだ。3番手は、世界ランキング23位で昨季の国内年間女王・山下美夢有が追っている。女子の出場選手が決まるのは、来年6月24日だ。