初のフランスは「なんか鹿児島みたい」 勝みなみは名参謀とエビアン攻略へ

<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇25日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>
 
フランスとスイスの国境に広がるレマン湖をコースから見下ろしたとき、勝みなみは既視感を覚えたという。「なんか鹿児島みたい。姶良(あいら)から見る錦江湾(きんこうわん)で、あっちが志布志(笑)」。初めて訪れたフランスだが、故郷の風景に見えて仕方がない。ちなみに、帯同する母・久美さんも同じことを言っていたのが、さらに面白い。
2週間のオープンウィークには、同じ“黄金世代”で今季初Vを飾ったばかりの小祝さくらと韓国料理を食べに出かけた。「お互い人に払われるのが好きじゃないから、だったら割り勘にしようって。一番、安パイ(笑)」。ほかにはスポーツ観戦もするなどリフレッシュ。それに並行して、ゴルフの調整にも励んだ。
 
最近はややクローズスタンスにしているスイングについては「下半身まで使うようなイメージで(体が)回っていたみたい。バランスが悪くなって軸がブレていた」ことに気づいた。足の裏の感覚を大事にするために、「見栄え的にもあんまり良くないので、最近やってなかった」という“裸足”になって練習することも。切り返しのタイミングを掴み直すことができた。
 
エビアンの練習グリーンで何度も球を転がして入念に確認しているパッティングについては、フェース面の使い方に気持ち悪さを覚えていたという。いろいろと試行錯誤を繰り返したが、最後は“原点回帰”。一番しっくりくるという「フェースをかぶせて打つ」というマイスタイルで、いいフィーリングを取り戻し始めている。
 
今大会は初めての出場。前戦の「全米女子オープン」では週末へ進むも、71位タイに終わった。ほかのメジャー2試合は予選落ち。「予選を通過して4日間、上位で回れたら最高。それを目指して頑張りたい」と、結果も求める戦いとなる。
 
隣にいる相棒にも信頼を置く。2009年、11年と今大会2勝を挙げている宮里藍の元エースエースキャディ、ミック・シーボーン氏にバッグを預けている。「心強い。もう任せます。もう全部お願いして、あとは楽しく、自分の課題をしっかりこなしていけたらいいと思います」。名参謀を頼りに、エビアン攻略を目指す。(文・笠井あかり)

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