
<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇26日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>
記録的猛暑となっている日本。海外でもそのニュースは耳に入ってくるが、米本土連戦から日本に一時帰国した選手たちにも、その“異常”な暑さは衝撃的だったようだ。
2週前の「Danaオープン」を終えて日本に戻った渋野日向子は、「暑かった、日本やばいですね~。ちょっとびっくりしました」と驚いた。暑すぎた日本での過ごし方は「クーラーガンガンのところで(笑)。グータラしながらといいますか、リフレッシュといってもどこかに行くわけではなかったけれど、家族とワンちゃんと過ごしていました」と、遠出をすることなくリフレッシュに努めた。
「全米女子オープン」で惜敗して4位タイに終わった畑岡奈紗にとっては、2週間のオープンウィーク。ペブルビーチはダウンジャケットが必要なくらいの寒さだったため、その差はより大きかった。
「けっこう暑かったので、ガツガツ練習するというよりは、どっちかというと休みも取りながらという感じでした」と、日本では休養をメインに調整した。栃木の中禅寺湖に赴き、友人とカヤックにも挑戦。「涼しかったですね。20度ちょっとで、やっぱり山だから」と避暑地でのレジャースポーツを楽しんだ。
一方、日本ツアーから来た選手にとっては、猛暑から逃れてきたことになる。前週は日本ツアーに出場し、そのままフランス入りした岩井千怜は、「暑くなったり、寒くなったり。日本の気候よりはこっちの方がまだありがたいなという感じ」と、過ごしやすさを感じている。開幕前日の水曜日を比較すると、エビアンは19度だが、日本は39度超えとなる地域があるなどの猛暑日。
昨年は熱波に覆われたエビアンだが、今年は地元でも珍しいと言われているくらい涼しい気候。太陽が雲で隠れれば、半袖でも少し肌寒いくらいだ。フランス屈指のリゾート地は、いままさに、“ゴルフ日和”なのかもしれない。(文・笠井あかり)