R&Aの最高責任者とPIFのアルルマヤン会長が密会 全英オープン最終日に実現

ブライアン・ハーマン(米国)が降りしきる雨の中、2位に6打差をつける圧勝を戦いのなか。同じ頃、会場のロイヤルリバプールGCでR&Aのマーティン・スランバーズ最高責任者と、サウジアラビアの政府系ファンド、PIFのヤシル・アルルマヤン会長が人知れず会合を持っていた。英テレグラフ紙が伝え、米メディアも追随した。
アルルマヤン会長とPIFの投資家の一人であるアマンダ・ステーブリー氏はR&Aの助けにより人目につかないようにロイヤルバプールGCに入ったという。この件に関してはR&Aはコメントを発表していない。

スランバーズ最高責任者は「全英オープン」開幕前の記者会見で、6月6日に発表されたPGAツアー、DPワールド(欧州)ツアーとPIFの統合について言及。R&Aは「統合の部外者」としたが、「男子ゴルフ界の分裂が収束に向かうことはすばらしいこと」と前向きに捉えた。

またR&Aは「スポンサーの受け入れは非常にオープン」とサウジアラビアの資金力を受け入れる姿勢とし、「この1年でスポーツ界は大きく変わった。サウジアラビアはサッカー、F1、クリケットに大きく参入し、ゴルフも同じだし、テニスも同じだろう」とし、「多くのスポンサーのお陰でR&Aはトーナメントを開催し、ゴルフ界は発展している」と話した。

PIFのゴルフ界への参入ははサウジアラビアの人種、女性差別の問題を隠すための“スポーツウオッシュ”だと強く批判を浴びている。今後の動き、会談の中身に注目が集まる。(文・武川玲子=米国在住)

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