
ミランは19日、AZからオランダ代表MFタイアニ・ラインデルスを獲得したことを発表した。契約期間は2028年夏までの5年間で、背番号は『14』を着用することを併せて伝えている。なお、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』によると、移籍金は1900万ユーロ(約30億円)とボーナスとのことだ。
1998年7月29日生まれのラインデルスは現在24歳。オランダ東部の都市ズヴォレで産声をあげた同選手は、国内複数クラブの下部組織を渡り歩き、2017年夏にAZに加入した。当初はヨングAZ(Bチーム)でプレーしていたものの、同年12月にトップチームデビュー。テクニックやセンスが光る“天才肌”のセントラルミッドフィルダーとして徐々に頭角を現すと、昨シーズンは公式戦54試合に出場し7得点12アシストを記録するなど、本格的にブレイクを果たした。
クラブ史上17人目のオランダ人選手として加入したラインデルス。公式サイトで公開された動画にて「僕は6番が欲しかったけど、ミランのレジェンド(フランコ・バレージ)の背番号を選ぶことはできない。だから、14番にしたんだ。偉大なるヨハン・クライフにちなんでね」と告白。さらに「父は若い頃、いつもファン・バステンと(ルート・)フリットを見ていて、彼らがミランでプレーしていた時のことをよく話してくれたし、あらゆるビデオを見せてくれた。僕のアイドル? ロナウジーニョだよ」と逸話を明かした。
またラインデルスは、自身の公式Instagramを更新し「歴史的なクラブに加入できて、とても興奮している。僕と家族にとって素晴らしい瞬間だ。トレーニングを開始し、このクラブの一員になるのが待ちきれない!」と綴っている。
1980年代後半から1990年代前半のミランの黄金時代を支えた“オランダトリオ”。あれから約30年、今度は、物語の“聴き手”となったラインデルスが“主人公”となるのだろうか。