ミラン、プリシッチ獲得を発表! ロフタス・チークに続きチェルシーから今夏2人目の補強に

 ミランは13日、チェルシーからアメリカ代表FWクリスティアン・プリシッチが完全移籍にて加入することを発表した。

 チェルシーで4シーズン戦ったウインガーが、自身初のセリエAに挑戦することとなった。ミランの発表によると、1年の延長オプションが付随した2027年6月30日までとなる4年契約を締結。移籍金は公式には明かされていないものの、イタリアメディア『フットボール・イタリア』によると2000万ユーロ(約31億円)に200万ユーロ(約3億円)のボーナスが付随する条件で交渉がまとまったという。

 なお、背番号は昨シーズン限りで現役を引退した元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチ氏が着用していた「11」に決定した。

 プリシッチは1998年9月18日生まれの現在24歳。アメリカ出身ながら2015年2月に16歳でドイツに渡り、ドルトムントと契約した。当初はU-17チームでプレーしたものの、瞬く間にステップアップを果たし、2016年1月にはトップチームに帯同。同年1月30日に行われた2015-16シーズンのブンデスリーガ第19節インゴルシュタット戦では、17歳と133日にしてトップチームデビューを飾った。翌シーズンには主力の一角として活躍し、公式戦43試合のピッチに立って5ゴール13アシストをマーク。その後もドルトムントで活躍を続けると、2019年1月には6400万ユーロ(当時のレートで約80億円)と見られる移籍金でチェルシーに完全移籍を果たした。シーズン終了時まではレンタル移籍という形でドルトムントに残留。最終的にドルトムントでは公式戦通算127試合の出場で19ゴール26アシストを記録した。

 チェルシーでの初年度はケガにも泣かされたものの、公式戦34試合出場11ゴール10アシストと攻撃陣の中心選手として活躍。翌シーズンからは元ブラジル代表FWウィリアンのアーセナル移籍に伴い、背番号「10」を任された。同シーズンはチャンピオンズリーグで優勝も経験。しかし、その後は負傷に悩まされた期間も少なくはなく、2022-23シーズンは公式戦30試合に出場したうち20試合が途中出場に。1ゴール2アシストを記録するにとどまった。チェルシーでは4シーズンにわたってプレーし、公式戦通算145試合出場26ゴール21アシストという成績を残した。

 また、ドルトムント在籍時の2016年3月には17歳でアメリカ代表デビューを果たした。その後は主力の1人として活躍し、FIFAワールドカップカタール2022でも“10番”を着けて全4試合にスタメン出場。1ゴール2アシストと、アメリカ代表が挙げた全3ゴールに絡んだ。

 2022-23シーズン、ミランはセリエAを4位でフィニッシュ。2シーズンぶり通算20回目のスクデットを狙う新シーズンに向けて、アタランタとの契約が満了を迎えたイタリア人GKマルコ・スポルティエッロ、チェルシーからイングランド人MFルベン・ロフタス・チーク、ラツィオとの契約が満了を迎えたU-20アルゼンチン代表FWルカ・ロメロの完全移籍加入を発表。プリシッチはミランにとって今夏のマーケットにおける4人目の新戦力となった。かつてチェルシーで共闘したフランス代表FWオリヴィエ・ジルーやイングランド代表DFフィカヨ・トモリ、そしてロフタス・チークと共に、“ロッソネロ”(赤と黒/ミランの愛称)の一員として新たなシーズンを迎える。

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)