
鹿島アントラーズは13日、DF常本佳吾の完全移籍でセルヴェットFC(スイス1部)と基本合意に達したことを発表した。なお、現地でのメディカルチェック通過後に、正式契約を締結するとのことだ。
1998年10月21日生まれの常本は現在24歳。横浜F・マリノスの育成組織から明治大学を経て、2021年に鹿島アントラーズに入団した。プロ初年度から右サイドバックの定位置を確保し、今シーズンもここまで公式戦20試合に出場し1アシストを記録。対人守備の強さを武器に、鹿島アントラーズのディフェンスラインに欠かせない存在となっていた。
自身初挑戦となる海外移籍を前に、常本は鹿島アントラーズのクラブ公式サイトで並々ならぬ覚悟を示した。
「セルヴェットFCからオファーをもらった時、サッカー選手としてヨーロッパでプレーしたいという自分の目標、年齢的なことも考えて、このチャンスを逃したくないと強く思いました。特別指定の年も含めて約3年間、アントラーズでプレーすることができ、このクラブで過ごした時間が自分を大きく成長させてくれました。こうしてヨーロッパのクラブへ移籍することができたのもアントラーズのおかげですし、タイトルを獲得できなかったという悔いは残りますが、また一つスケールアップするためにも、ヨーロッパで活躍し、結果を残せるよう頑張ります。3年間、ありがとうございました」
1890年にクラブが創設され、ジュネーブに本拠を構えるセルヴェットFCは、スイス・スーパーリーグ通算17度、国内カップ戦通算7度の優勝を誇る古豪。今夏には、2022年8月まで鹿島アントラーズを指揮したレネ・ヴァイラー氏が新監督に就任している。