元スペイン代表MFセスクが現役引退…20年間で合計17タイトル獲得「忘れられない旅だった」

 セリエBのコモに所属する元スペイン代表MFセスク・ファブレガスが7月1日、自身の公式Instagram(@cescf4bregas)を更新し、現役引退を表明した。

 セスクは1987年5月4日生まれの現在36歳。バルセロナのカンテラで育成年代を過ごすと、16歳だった2003年9月にアーセナルへ移籍し、同年10月にトップチームデビューを果たす。徐々に出場機会を増やすと、2008-09シーズンにはクラブ史上2番目の若さでキャプテンに就任。中心選手としてチームを牽引し続け、在籍した約8年間で公式戦通算303試合出場57ゴール95アシストという成績を残した。

 2011年8月には古巣バルセロナへの復帰を決断。中盤の一角や最前線を主戦場にブラウグラナ(バルセロナの愛称)の黄金期を支え、3シーズン連続で公式戦二桁ゴールをマーク。2度のラ・リーガ制覇を含む合計6つのタイトル獲得に大きく貢献した。2014年にはチェルシーに完全移籍加入し、約3年ぶりのプレミアリーグ復帰を果たす。初年度にプレミアリーグ制覇に貢献すると、その後も中盤の主力として活躍。公式戦190試合以上に出場し、クラブに合計4つのタイトルをもたらした。

 2019年1月のチェルシー退団後は、モナコとコモでプレー。現役生活最後の1年間となった2022-23シーズンは、セリエBで17試合に出場し2アシストをマークした。また、2006年3月にデビューを飾ったスペイン代表では、国際Aマッチ通算110試合に出場し15ゴール36アシストを記録。主力としてFIFAワールドカップ南アフリカ2010での優勝や、2度のEURO制覇に大きく貢献した。なお、現役引退後は、コモのU-19チームの監督を務めることが決定している。

 約20年間の現役生活に幕を下ろすこととなったセスクは、次のように現在の心境を綴っている。

「選手としてのブーツを脱ぐ時が訪れたのは、とても悲しいことだ。バルサでの最初の日々から、アーセナル、再びバルサ、チェルシー、モナコ、そしてコモ。すべての時間が僕の宝物だ。ワールドカップやEUROでの優勝、イングランドとスペインでの優勝。ヨーロッパのほぼ全てのトロフィー獲得まで、決して忘れられない旅だった」

「僕を助けてくれたすべての人々、チームメイト、監督、コーチ、社長、オーナー、ファン、代理人、そして家族。みんなからのアドバイスや指導、導きを大切にしたい。僕を打ちのめそうとした対戦相手たちも、僕を強くしてくれてありがとう。旅の途中でできた素晴らしい思い出や友人には、すでにそれ以上の価値がある。また、3カ国後を学ぶことで思いやりを持ち、より賢くなることができた。100万年かけてもできないような経験をすることができた」

「しかし、悲しいことばかりではない。僕は今、コモのBチームとプリマヴェーラのコーチを始めようとしている。このクラブとプロジェクトに、僕は今までにないほど興奮しているんだ。この魅力的なクラブは、最初の瞬間から僕を心を掴み、キャリアにおいて完璧なタイミングで僕のもとへやってきた。僕は両手でそれを掴むつもりだよ」

「犠牲と献身と喜びに満ちた素晴らしい20年間を終え、美しいゲームに感謝と別れを告げる時が来た。すべての瞬間を愛していたよ」

【動画】セスクが20年間の現役生活に幕

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)