「小さなテークバックからでも…」 桑木志帆はパッティングコーチの教えで「68」好発進

<資生堂 レディスオープン 初日◇29日◇戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)◇6605ヤード・パー72>

リランキングを1位でクリアした期待の若手プレーヤーの一人、桑木志帆が好位置につけた。もう少しでホールインワンというスーパーショットなどで6バーディーを奪い(2ボギー)、4アンダーの3位タイ。今週初めにパッティングを専門とする橋本真和コーチの指導を受け、悩みがひとつ解消。初優勝に向けてまた一歩前進したようだ。
連続バーディーで迎えた14番パー3。7番アイアンで放ったティショットはグリーンに着弾後、軽いフックラインを描きながらピンへと向かった。「縦の距離は分からなかったので、寄れ~って感じで見ていました」。ボールは回り込むようにカップの奥のフチでストップ。ホールインワンは1センチほどの違いで逃したが、これで3連続バーディーとし一気にスコアを伸ばした。

一番の見せ場は切れ味抜群のアイアンショットから生まれたが、スコアメークに大きく貢献したのはパッティング。「午後スタートでグリーンが少し重くて、前半からしっかり打たなきゃいけないと思っていた。12番でしっかり打てた7メートルのパットが入ってくれて、あれで流れが作れたかなと思います」。続く13番では10メートルのバーディーパットをねじ込んだ。

しっかり打つというのは重いグリーンだからというだけではなく、最近の課題でもあった。面識はあったが、指導を受けるのは初めてという橋本コーチに、インパクトで緩んでしまうという悩みを相談した。

「パッティングのストロークを機械で計測してもらったら、やはりインパクトに向かって(ヘッドが)減速しているということでした。テークバックが大き過ぎるのが問題で、小さなテークバックからでも打ちたい距離が打てるんだということ体感するドリルを教えてもらいました」。その効果が現れたのが、流れを作った12番のバーディーパットだった。

今大会は直近2試合の優勝者であり、今季複数回優勝を果たしている山下美夢有、申ジエ(韓国)が不在。初優勝を狙う選手たちにとってはチャンスという見方もできる。だが、「誰がいないとか、そういうことを考えるよりも、自分のプレーに集中したいと思います」。勝ちたい気持ちが空回りしていた昨季とは違う、落ち着いた心で今度こそ悲願達成を狙う。(文・田中宏治)

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