
かつてガーナ代表として活躍し、同国代表の歴代最多得点記録を持つFWアサモア・ギャンが、21日に現役引退を表明した。
ガーナの首都アクラで行われた会見に出席したギャンは「みんなに僕の決断を伝える時が来た。本当に難しい瞬間だった」と切り出し、現役引退を決断したことを報告。追って、自身の公式Twitter(@ASAMOAH_GYAN3)を通して現役引退の意思を表明した。
「現役引退という決断はサッカー選手のキャリアにおける難しいステージの1つだ。誰もが望まない瞬間なのだから。ただ、僕はこの機会を活かそうと決めた。『その時が来た』というかすかな声が耳に届いたら、決断を下さなければならないんだ。誇りを持ってユニフォームとスパイクを脱ぐ。正式に現役引退を告げる時が来たんだ」
ギャンは1985年11月22日生まれの現在37歳。母国でキャリアをスタートさせると、その後は欧州へ上陸し、ウディネーゼ、レンヌ、サンダーランドなどのクラブでプレーした。2011年夏には欧州を離れ、UAE(アラブ首長国連邦)のアル・アインに加入。アル・アインでは4シーズンにわたってプレーし、公式戦105試合の出場で112ゴールと圧巻の成績を残した。その後は中国、UAE、インド、トルコと渡り歩き、母国のレゴン・シティーズを退団した2021年10月からは所属クラブがないフリーの状態が続いていた。
また、ガーナ代表としても2003年のデビュー以降主力として活躍した。FIFAワールドカップドイツ2006・アフリカ予選では、母国の史上初となるW杯出場に貢献。FIFAワールドカップ南アフリカ2010では“エース”として母国をベスト8へ導いた。W杯には3大会連続で出場しており、ガーナ代表通算では109試合の出場で51ゴールを挙げた。このゴール数はガーナ代表の歴代最多得点記録となっている。
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