現在地をチェックし戦略を 6位発進の古江彩佳、したたかなプレー中の行い

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 初日◇22日◇バルタスロールGC ローワーC(米ニュージャージー州)◇6621ヤード・パー71>
 
今週も古江彩佳が上位に名を連ねた。早朝から気温が上がらず、雨も降り風も吹くコンディションのなかで3バーディ・1ボギーの「69」。2アンダーは首位と3打差の6位タイ発進と、好位置で初日を滑り出した。

1番から出た古江はスタートホールでいきなりボギーも、これについては自分に非のないものと納得させた。朝イチでフェアウェイも濡れている状態。しっかりコンタクトしたつもりだったが、フェースとボールの間に水が入り思ったよりも距離が出てしまいグリーン奥へ。「寄せきれなかったのは残念だけど、仕方ないと切り替えました」と、この日のボギーはこの1つだけだった。
 
7番パー5では2打目でエッジまで運んでこの日初バーディ。イーブンに戻すと、折り返してすぐの10番では1メートルに付けてバーディ。13番では12メートルを沈めて2アンダーまで伸ばし、一時トップに立った。そこからはすべてパーオンのパーとスコアを動かすことはできなかったが、自信にあふれたゴルフは、ここ1カ月の好調をそのまま持ち込んだ形だ。
 
「自分に余裕を持たせられるようにいけている」と、フェアウェイを外しても“OK”の場所。途中では、リーダーボードも確認しながらのプレーし、「2アンダーになって1位になってるな~というのは見ていました」と、意外にも全体が伸びていない状況も頭に入れてラウンドを進めた。
 
大会前からアンダーパーが出ればうれしいと話すほど警戒していたコース。厳しい天候の影響もあるが、予想通りスコアは伸びなかった。そんななかでリーダーボードを見るのは「位置確認もそうですし、回りの状況も見ながら」と、攻守のどちらが必要かを見極めているから。状況を判断し、プレーを切り替えていく術も古江の強みといえる。
 
「メジャーでもありますし、アンダーが出せたのはうれしい。すごくいいと思います」。ここ数試合続いていた惜敗のリベンジを果たすには絶好の舞台。乗り遅れずに好発進を切った今週も、最後までトップ集団を引っ張っていきそうだ。(文・高桑均)

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