遅咲きの25歳、篠崎愛が好発進! 今季はレギュラーで予選落ちなし「ウェッジがいい」

<アース・モンダミンカップ 初日◇22 日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6650 ヤード・パー72>
 
前週の「ニチレイレディス」のあとに行われた第1回リランキングにて47位となったことで、レギュラーツアーへの一部出場権を得た篠崎愛(まな)。今季、レギュラーツアー3試合目の初日は4バーディ・1ボギーの3アンダーと上々のスタートを切った。
「アイアンショットがきょうは良かった。後半は1回しかフェアウェイキープできなかったんですけど、パーオンできました」と好スコアの要因を話す。コースセッティングに対して、多くの選手が「ラフが長い」と感じている今大会だが、「練習ラウンドでこっちは絶対ダメというところを確認していた」。下調べをしっかりしたことで「ラフからでもいいところにつけられました」という。
 
また、「アプローチでのチップインとカラーからの長い距離のパットが入ってくれた」と、運も篠崎に味方してくれた。ただ、「なかなかいい距離のバーディパットが入ってくれなかったので、もうちょっと伸ばせたかな」と、チャンスをつかめなかった後悔もある。
 
篠崎は下部のステップ・アップ・ツアーを主戦場とする選手。今シーズン、ステップ8試合に出場し、予選落ちは1度だけ。レギュラーツアーの「フジサンケイレディス」と「宮里藍 サントリーレディス」にも出場しており、それぞれ予選を通過し、48位と18位で終えている。
 
今季好調を維持する理由について聞くと、「実は、あんまり調子としてはよくない」と苦笑い。しかし、「ウェッジが今年よくて。パー5とか、距離の短いパー4とか、しっかりバーディを獲れている。あと、リカバリーもしっかりできている」と、理由を教えてくれた。
 
「去年は、ショットがよくて(順位が)ポーンと上がる日も、打っちゃう日もある感じだった。今年は、ショットの調子がよくないけど、いいポジションにつけられている。全体的なベースが上がっているのかな」と、ショートゲームの成長に確かな手応えを感じている。
 
「中盤戦は4日間の試合が多くて、(リランキング)47位でも出場できる試合が多いので、チャンスをつかんで、少しでも上位で終えて、(次の)リランキングに向けて頑張りたいなと」と意気込む篠崎。そのためにも「まずは今大会、少しでもいいところで終えたい。きょうぐらい落ち着いたプレーがしたい」と話す。
 
1997年生まれで現在25歳の篠崎。最終プロテストは5度目の挑戦となった21年に合格した。一学年下の“黄金世代”を筆頭に、年下世代がツアーを席巻するなかで、今大会の台風の目となれるか。明日以降の戦いに期待がかかる。(文・杉本夏希)

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