
<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前情報◇21日◇バルタスロールGC ローワーC(米ニュージャージー州)◇6621ヤード・パー71>
西郷真央が4月の「シェブロン選手権」に続き、今季の海外メジャー2戦目に向けて十分な調整を終えた。日曜日からコースに入り、ここまで合計3ラウンド。「結構やりました」とすがすがしい笑顔で本戦を迎える。
昨年後半からドライバーに不安を抱えるようになり、いまはその修正段階のまっただ中。完全な状態とは言えないが、「試合でどれだけできるかというところ。やりたい動きが明確に見えてきているので、それをやり続けられるように」と、バルタスロールGCという難コースを相手にしても、やることは変わりない。
昨年は「アムンディ・エビアン選手権」で優勝争いに加わるなど大舞台、とりわけメジャーには強さを見せた。大会前日の水曜日にはレクシー・トンプソン(米国)と練習ラウンド。「パワーがぜんぜん違うので、この(グリーンの)硬さでも止めてきていてレベルが違うなと思いつつも、自分のできる範囲でやっていかなきゃいけないと感じました」と、刺激を受けながらも自身のプレースタイルを崩すことはない。今年もひるむことなく、メジャーに挑む構えだ。
そんな戦いを前に、「耐えて耐えてというようなプレーになるかなと思います」とパーを拾いながら、チャンスを生かすプレーを心がけるつもり。「伸ばしあいはパッティングがキーになってくるので、耐える試合のほうが気持ち的にはいいのかなと思います」。まずは目の前のプレーに集中し、「グリーン回りで粘っていきたい」と、拾うゴルフを展開していくつもりだ。
今週が終われば1週あいて、「全米女子オープン」が開催される。舞台はペブルビーチGL。「本当に楽しみにしていたメジャー大会。この試合も次の試合も。そこに向けて自分を整えていきたい」と照準を合わせてきたこの2連戦。まずは好スタートで、メジャー大会を攻略していく。(文・高桑均)