「意識はない」 首位で予選通過は意外にも初 古江彩佳の強じんメンタルと緻密な攻め

<マイヤーLPGAクラシック 2日目◇16日◇ブライズフィールドCC(米ミシガン州)◇6638ヤード・パー72>

蛍光イエローのウェアがコース上でひときわ輝いた。古江彩佳がボギーなしの5バーディをマーク。トータル11アンダーまで伸ばし、米ツアーでは初となる単独首位で決勝ラウンドを迎える。「意識はない」といつも通りだが、期待はますます高まる。
予選ラウンドの組み合わせはチョン・インジ(韓国)とハナ・グリーン(オーストラリア)というメジャー覇者とのグループ。「注目してもらえる組にしてもらって、ビッグスコアを2日(続けて)、うまくできてよかったです」。ひょうひょうと振り返るが、トッププレーヤーの貫禄たっぷりだ。パー5が5つあるコースは例年バーディ合戦になる。1日でも乗り遅れると一気に優勝カップが遠のくなかで、期待通りの活躍を見せた。

バーディの獲り方はバラエティに富む。パー5で2オンに成功することもあれば、難易度の高いホールでベタピンショットを見せつける。綿密な練習ラウンドとその日の状況を即座にインプットし、最適な攻めで最高の結果を得るのが古江セオリー。ピンチになっても決して焦らず。「怒るときだってあります(笑)」と明かすが、いまはとにかくやることが結果へとつながっている。

487ヤードと距離が短いパー5の考え方もおもしろい。この日のピン位置は左手前で、傾斜を上がった平坦な面だが、ここを過ぎるとすぐに下り傾斜で奥にはクリークという状況。馬の背のような場所に対して、「レイアップしても難しいピン位置だなと思って賭けに出ました。風がなくてうまくいけばエッジまで行くかなと」とフェアウェイから3番ウッドを強振した。そこから寄らずパーに終わったが、堅実なプレーの裏には、こんな攻撃姿勢も潜んでいた。

「2日続けてこのスコアというのはうれしい」としながらも、逃したチャンスも少なくはない。それが「3、4メートルのバーディチャンスも結構あって、外したのも多かった」と物足りなさにもつながる。単独首位とはいえ、1打差の2位タイに4人、さらに1打差の6位タイには6人と大混戦。「集中して自信を持ってやりたい」。好調キープの今、勝利に向かって残り36ホールを突き進んでいく。(文・高桑均)

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