
<マイヤーLPGAクラシック 事前情報◇14日◇ブライズフィールドCC(米ミシガン州)◇6638ヤード・パー72>
コロナ禍前の2019年に2位タイに入っている大会で、畑岡奈紗がビッグスコアを目指す。優勝スコアは例年20アンダー前後と、ロースコアが絶対の大会で、出遅れは命取り。そんな攻めが必要とされる大会を前に、先週は1週間のオフでショートゲームを中心に調整。大会初制覇に向けて調子を上げていく。
今週は昨年から見てもらう黒宮幹仁コーチが帯同。「全然違う打ち方になっていた」と、パッティングの面で気づきがあった。実際に会場で見てもらうのは昨年秋の国内女子ツアー「樋口久子 三菱電機レディス」以来。スマホを通じてのやりとりなどはしてきたものの、生で指導を仰ぎ、基本となる視点のズレに気づくことができた。
指摘ポイントについては自分でも取り組んできたが、「ずっと言われていたことを自分で修正できていなかったり、違うところを直しにいってしまっていた」と、スイング面でもやるべきポイントを間違えていたこともあったという。「もう一度リセットする気持ちでやりたいなと思います」と、ここから新たなスタートを切る。
とはいえ、今週が終われば次週からはメジャー月間。「コースで、試合で見てもらわないと攻め方とかわからないこともあるのかなと思う」と、細かな技術面に加えて戦略面も含めて総合的に意見を交わし、準備していく予定だ。
「今週はラフもしっかりあるので、フェアウェイをとらえることもそうですけど、ラフにいったときのディスタンスコントロールだったりスピンコントロールだったりというところをできたらいいなと思います」。すでにメジャーも見据えながら、今週も結果を求めていく。「1日5個ずつ伸ばしていく感じじゃないと上位には食い込めない」。初日からアクセル全開で飛ばしていく。(文・高桑均)