
MLS(メジャーリーグ・サッカー)のインテル・マイアミが、2022-23シーズン限りでバルセロナを退団したスペイン代表DFジョルディ・アルバの獲得に関心を示している模様だ。『ESPN』を筆頭に複数のメディアが報じている。
現在34歳のJ・アルバは2012年夏にバレンシアからバルセロナに完全移籍にて加入。その後は不動の地位を確立し、ラ・リーガを代表する左サイドバックとして活躍を続けた。だが、今シーズンはスペイン代表DFアレハンドロ・バルデの台頭もあって出場機会が減少。ラ・リーガでは24試合に出場して2ゴール3アシストを記録したが、スタメン出場は14試合のみにとどまっていた。J・アルバとバルセロナの契約は2024年夏まで残っていたものの、クラブの財政面などを考慮し、1年前倒しでの契約解除に合意。2022-23シーズンをもって、11シーズンプレーしたバルセロナに別れを告げることが決まっていた。
こうしてフリーとなったJ・アルバの新天地には大きな注目が集まっている。『ESPN』によると、ヨーロッパからのオファーも少なくはなく、インテルやアトレティコ・マドリードが関心を示しているようだ。加えて、元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(アル・イテハド)やポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)らがプレーしていることでも注目を集める、サウジアラビアのクラブも獲得に名乗りを上げているという。移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏はサウジアラビアの2つのクラブがJ・アルバを迎え入れる準備を整えていると報じた。
このような状況の中、インテル・マイアミもJ・アルバ獲得に向けて動きを見せているという。元イングランド代表MFデイヴィッド・ベッカム氏がクラブの共同オーナーを務めることでも知られている同クラブは、7日に2022-23シーズン限りでのパリ・サンジェルマン(PSG)退団が決まっていたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの加入を発表。メッシの獲得のみにとどまらず、ユヴェントス退団が決まっているアルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリアやバルセロナ退団が発表された元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツなどの獲得も噂されていた。
現在、J・アルバはスペイン代表の一員として、15日に控えたUEFAネーションズリーグ(UNL)ファイナルズ・準決勝のイタリア代表戦に向けて準備を進めている。J・アルバの移籍に向けた動きが本格化するのはUNLの終了後と見られており、現時点では複数の選択肢を検討している段階とのこと。『ESPN』はJ・アルバが複数の選択肢を受け入れる姿勢であることを前置きしつつ、来夏に控えたEURO2024への出場を望んでいること、および妻が第3子を出産予定であることから、ヨーロッパに留まることを希望している可能性は否定できないと報じている。
なお、MLSにはサラリーキャップ制度が導入されているが、特別指定選手制度によって各クラブ最大で3名までサラリーキャップの範囲外で選手を登録することができる。メッシが特別指定選手となることは確実で、インテル・マイアミは残る2名の選手を誰に振り分けるのかを考慮する必要がありそうだ。