
<マイヤーLPGAクラシック 事前情報◇13日◇ブライズフィールドCC(米ミシガン州)◇6638ヤード・パー72>
初日に大きく出遅れながら2日目にビッグスコアで戻して予選突破。初日を好発進とし予選突破も決勝ラウンドでスコアを落とすなど、思うような結果が得られない西村優菜だが、そろそろ持ち味の安定性も落ち着いてきた頃。米ツアールーキーシーズンの9戦目も、目の前のことに集中しながら、大一番にも備える。
火曜日は勝みなみ、2019年の「全米女子オープン」覇者、イ・ジョンウン6(韓国)との練習ラウンドでフロントナインを確かめた。月曜日にはバックナインもプレーしており、これで18ホールの確認は終了。水曜日はプロアマ戦のメンバーに入らず、夕方5時から7時までの待機選手と、日本ツアーでは考えられないことも当たり前。米ツアーにもすっかり慣れ、こころ穏やかに開幕を迎えそうだ。
来週は「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」、1週空いて「全米女子オープン」とメジャー大会が続くなかで、今週はその予行演習ともいえる場。「メジャーに合わせていきたい」と仕上げに向かっていきたいところだ。ここまで必死にプレーしてきた結果、自身開幕戦で決勝ラウンドを逃してからは7戦連続予選突破中。先週はオーバーパーなく3日間を終えた。海が近く、風が吹くコースから一変、今週は林間コース。「ホールによって雰囲気が違って、広いグリーンもあって、小さいグリーンもあって難しい」と印象を語る。
ショットに関しては徐々に手応えをつかんでいる。先週は転がりが不規則なポアナ芝に悩まされたが、それでも2日連続でアンダーパー。ビッグスコアが出てもおかしくないショットでチャンスをつくることが、まずはやるべきこと。今後のことを考え、グリーンを狙っていく長いクラブを複数試す。「クラブ調整とかもしながらいい感じで調整できている」と戦略を練りながらビッグトーナメントへ行う準備は、今週の試合でも結果につながるはずだ。
「メジャーの前の試合なので、いろんなショットを試しながらやりたいし、とにかく予選通過して4日間やりきりたいなと思います」。予選通過記録を継続し、上位進出で弾みをつけて次戦へと向かっていく。(文・高桑均)