
日本代表に招集されているFW古橋亨梧(セルティック/スコットランド)が、久々の国際Aマッチでの活躍を誓った。
昨年冬のFIFAワールドカップカタール2022後初の実戦機会となった3月の2連戦を、1分1敗で終えた日本代表。今月行われるキリンチャレンジカップ2023では、エルサルバドル代表、ペルー代表との連戦に臨み、“新生・森保ジャパン”としての初勝利を目指す。
そんな今回の日本代表において、ファン・サポーターから一際大きな期待を寄せられているのが古橋だ。28歳の点取り屋は2021年夏に加入したセルティックで中心選手として活躍。2年目の今シーズンは公式戦50試合の出場で34ゴールを記録するなど、チームの“国内3冠”に大きく貢献した。スコティッシュ・プレミアシップで得点王とMVPに輝いたものの、カタールW杯や3月の2連戦ではまさかの代表落選。今回は昨年9月以来の招集となっている。
トレーニング後に取材に応じた古橋は、久々の代表活動について「本当に楽しいです。だからこそ自分らしく、求められていることを理解して、ピッチで表現できたらなと思います」とコメント。その上で、所属クラブで絶好調を維持しつつ、“招集外”の期間中に自身が意識していた点を次のように明かした。
「自分にフォーカスして、自分のできることをやり続ける。こうやって呼んでもらえるとは思っていたので、頑張った先にピッチで表現できたらなと思います。呼んでもらえた時に、自分らしくゴールという形で表現できたらなと思って頑張ってきました。地道に1つずつ、1試合ずつ、1ゴールずつ。決め切る力を努力しながら、チームが勝つためにプレーしていました」
続けて古橋は、得点を量産した今シーズンのパフォーマンスについても言及。“絶好調”の秘訣について問われると「チームメイト、スタッフ、ファンなどたくさんの人がいてゴールを決めることができました。周りに感謝したいです。もちろん、自分の努力もあると思うので、報われてよかったです。結果的にチームが3冠取れたので、それが一番の幸せです」とコメント。得点のバリエーションが増えたことについては次のように振り返った。
「自分らしいプレーというのは元々できていましたけど、一回りも二回りも、よりゴールを意識してプレーしました。シュートレンジなどは意識していたので、それが結果に繋がったのかなと思います。無意識的に体が動き、良い形でゴールを奪うことができました」
リーグ・アンで存在感を放った伊東純也(スタッド・ランス)や、世界最高峰のプレミアリーグで際立ったパフォーマンスを見せた三笘薫(ブライトン)、ベルギーで得点を量産した上田綺世(サークル・ブルッヘ)など、FWに多くのタレントを抱えている日本代表。「たくさん良い選手がいるので、みんなでコミュニケーションを取り合い、みんなの良い所と僕の良い所を出せるようにしていきたいと思います」と“共闘”への意気込みを語った古橋。その上で、2連戦にかける自身の決意を次のように語った。
「少しでもピッチに長く立てるようにしたいです。どこで出るかは分からないですが、自分らしいプレーで引っ張っていきたいと思います。まずは2試合勝てるようにしっかりと良い準備をして、出場したらゴールという結果を出せたらなと思います」