
シント・トロイデン(ベルギー1部)に完全移籍するアルビレックス新潟のMF伊藤涼太郎が、ファン・サポーターへの感謝を述べた。
現在25歳の伊藤は浦和レッズ、水戸ホーリーホックなどを経て、昨シーズンから新潟でプレー。6シーズンぶりのJ1復帰に貢献し、今シーズンもチームの“マエストロ”として攻撃のタクトを振るっていた。今月5日にシント・トロイデンへの完全移籍が決定し、11日に行われた明治安田生命J1リーグ第17節京都サンガF.C.戦がラストマッチとなった。
伊藤は京都戦でも攻撃の中心として存在感を発揮したものの、チームは1-3で敗れた。伊藤は試合後、『デンカビッグスワンスタジアム』に駆けつけた約3万人のサポーターに向けて、次のように挨拶。時々涙で言葉を詰まらせながら、海外挑戦への覚悟、ファンから受けたサポートと愛情への感謝などを述べた。
「雨のなか今日の試合を見に来ていただき、ありがとうございます。シント・トロイデンに完全移籍することになりました。シーズン途中の移籍で、チームが苦しいなか移籍を決断するのは非常に苦しいものでしたが、海外挑戦への後押しをクラブがしてくれて、本当に感謝しています」
「新潟に来てから1年半、たくさんのことを経験させてもらいました。去年はJ2優勝、J1昇格という大きな目標を達成することができ、苦しい時も嬉しい時もサポーターの人たちはずっと僕たちの味方でいてくれました。勝っても負けても、最後まで僕たちがロッカーを後にするまで熱い声援をかけてくださり、本当に感謝しています」
「初の海外挑戦をすることになりますが、次みなさんの前に立つときは日の丸を背負って立ちたいと思います」
「1年半という短い間でしたが、こんなに好きになったクラブはありません。1年半、たくさんの期待をいただき、たくさんの愛情をいただき、本当にありがとうございました」
「最高のチャントを作っていただきありがとうございます。必ずビッグスワンに帰ってきます! アイシテルニイガタ! ありがとうございました!」
なお、日本代表は10月13日に『デンカビッグスワンスタジアム』で国際親善試合を予定している。新潟から旅立つ伊藤は果たして、『SAMURAI BLUE』の一員となるにふさわしい結果をベルギーの地で残すことができるのだろうか。
【動画】伊藤涼太郎が旅立ちの挨拶「アイシテルニイガタ!」