
ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)を制したウェストハムのデイヴィッド・モイーズ監督が、クラブと今後についての重要な話し合いを行うようだ。8日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。
ECL決勝が7日に行われ、ウェストハムはフィオレンティーナと対戦。62分にPKでサイード・ベンラーマが先制点を決めると、同点とされ迎えた90分にジャロッド・ボーウェンが劇的な勝ち越しゴールを奪い2-1でウェストハムが勝利を収め、ECLの2代目王者に輝いた。
ウェストハムとの契約が1年残されているモイーズ監督は、9日にクラブ上層部と今後についての話し合いを行う模様。今シーズンはリーグ戦で不安定な戦いぶりを見せ、最終的に降格圏と勝ち点差「6」でプレミアリーグをフィニッシュしたことにより、今季限りでの解任も噂されてきた同監督だが、今回のECL制覇で事態は好転したようだ。
ウェストハムのデイヴィッド・サリバン会長は「デイヴィッドは我々と来年の夏まで契約を結んでいるが、来夏には再び契約について検討する。それまで彼が残りたいのであれば、ウェストハムの監督として残るだろう」とモイーズ監督との間にある来季までの契約を全うする意向を明かしている。
しかし同紙は、モイーズ監督が自身の意思でクラブを去る可能性があると指摘。対談では今夏に実施予定の人事整備についても議論が行われるとされ、ウェストハムは新たにフットボールディレクターを任命する予定だという。その結果、モイーズ監督の盟友であり、クラブの補強を担当しているロブ・ニューマン氏の役割は希薄化すると見られ、同監督がクラブへ不信感を募らせる要因となりかねないと伝えている。さらに、情報筋は同監督が家族の近くに住むためにイギリス北西部に戻ることを熱望していると述べたようだ。
ウェストハムで58年ぶりとなる欧州カップ戦制覇を達成し、自身にとっても念願の初タイトルを獲得したモイーズ監督だが、来季も同クラブを指揮することになるのだろうか。