PGAツアーへの忠誠に報酬？　モナハン会長、LIV移籍“拒否”の選手に「何らかの形で」考慮を

「LIVゴルフ」をバックアップするサウジアラビアの政府系ファンド「PIF」と米PGAツアー、DPワールド（欧州）ツアーの3者間提携が発表されてから一夜。米メディアは依然この話題で持ちきりだ。
LIVゴルフに移籍したブライソン・デシャンボー（米国）が大手放送局のCNNに生ビデオ出演し思いを打ち明けるなど、米国では“騒動”の扱いとなっている。

突然湧き上がったこの統合話。PGAツアーのジェイ・モナハン会長は6日、発表直後に「RBCカナディアン・オープン」の会場に赴き、1時間半にわたり選手ミーティングに参加。事情説明に終始し、選手から“糾弾”の場となった。

その後モナハン会長は米メディアのインタビューで、「LIVに行かなかった選手に対しては、何らかの策で報いる」と答えている。「じっくり時間をかけて考えないといけない問題で、今後はもっとはっきりとした形を発表できるようにしたい」と具体案については今後の課題とした。

PGAツアーの人気選手を、想像をはるかに超える破格の待遇で迎え入れようとしたLIVゴルフ。フィル･ミケルソンやダスティン・ジョンソン（ともに米国）が前月発表されたフォーブス誌の長者番付トップ10に名前を連ねるなど、何百億円単位の報酬を受けているとみられる。

タイガー・ウッズ（米国）を筆頭に、そのほかの人気選手にも打診したとされているが、ほとんどの選手は誘いを蹴り、PGAツアーに残留。そんな選手たちは今回の件をどう思うのか。PGAツアーに忠誠を誓った選手の処遇にも注目が集まる。