「昔、運動会を見ていたときと同じ気持ち」 岩井明愛&千怜の父が見守った娘2人のプレーオフ

<RKB×三井松島レディス 最終日◇14日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6299ヤード・パー72>

2人の娘がプレーオフで優勝争いをする姿を、岩井明愛と千怜の父・雄士さんは「ワクワク」した心境で見守った。ツアー史上初のできごとは、父にとってアマチュア時代を通じても「初めての経験」だった。
同じトータル11アンダーであがっても、優勝できるのはひとり。今回は妹の千怜に軍配が上がったが、その瞬間、父の頭に浮かんだのは「明愛に早く声をかけてあげたい」だった。昔から明愛が勝ったら千怜に、千怜が勝ったら明愛にすぐに声をかけていたから。「パットをショートすることもなかったし、明愛によく頑張ったって言ってあげたい」。これまでと同じように2人の娘を労うことになった。

18番パー5で行われたプレーオフの2ホール目のセカンドショットでは、先に明愛が直ドラに挑むと、それに呼応するように千怜もドライバーを握り果敢に攻めた。このシーンが話題にあがると、「あれはおもしろかったねー」と興奮気味に話す。「見に来てくれる人を楽しませたい、って常に言っているので」という2人の姿勢に、満足気な表情も浮かべる。

親としては複雑な気持ちになりそうな対決だったが、「これ、昔、運動会を見ていたときと同じ気持ちだ」と絶妙な例えも。まだ小学生だった明愛と千怜が、徒競走で1着を争っていることを思い出し、目を細めた。

今季の名勝負のひとつになるであろう、まるでドラマのような結末が訪れた。ラウンド後、娘たちにどんな言葉をかけてあげたいかと問うと、父は少し考えてから「帰り、何食べる?」と答えた。コース内ではライバルとして戦った2人が、その食卓ではいつもの仲良し姉妹に戻ったはずだ。(文・間宮輝憲)

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