
<コグニザント・ファウンダーズカップ 初日◇11日◇アッパー・モントクレアCC(米ニュージャージー州)◇6536ヤード・パー72>
ルーキーイヤー以来の5連戦の最後を迎えている畑岡奈紗だが、その疲れを感じさせないようなプレーを見せた。前半だけで4つ伸ばすと、西日が強くなってきた後半は耐えながらも「68」をマーク。6位タイで終えた昨年大会と同様に、首位に2打差の3位タイの滑り出しだ。
「いままでで一番、試合前の準備がなかなかうまくできなかったというか、不安があるなか」で迎えた初日。10番で“おはようバーディ”とすると、12番パー5では2オンに成功し、13番では「ラフを生かして」ピタリと寄せてバーディを奪取。17番パー3でも下りのラインを読み切って、首位タイに並んで折り返した。
後半は3番をバーディとして一時単独首位に立ったが、6番のボギーで一歩後退。それでも疲労感を否定できない5連戦目のこのスタートダッシュには「ショットの状態も良くなかったし、体力的にも厳しいところがありましたけど、まずまずのスタートかなと思います」と“及第点”を与える。
いつもは8時間以上を意識している睡眠だが、昨夜は「10時間くらい寝たけど、起きるのはつらいですね」と疲労回復に努め、スタート前の朝の練習も球数は控えめにした。「球数というよりは、体力温存じゃないですけど、ワンショット、ワンショット、丁寧に打つように心がけています」と話す。
「グリーンもきれいですし、決めていけるように頑張りたい」と、2日目は午前組としてティオフを迎える。「練習したい気持ちはあるけど、体力がついてこない部分もある。あと3日間戦うために、より集中するために、体力が必要」と足早にコースを後にした。夜をゆっくり休んで、あすの好プレーに備えていく。(文・笠井あかり)