
<コグニザント・ファウンダーズカップ 事前情報◇9日◇アッパー・モントクレアCC(米ニュージャージー州)◇6536ヤード・パー72>
LA戦で3試合ぶりに予選通過を果たして53位タイで終えた勝みなみ。自身初の東海岸戦を前にオープンウィークを挟んだが、まさに濃い1週間だった。
「トレーニング、練習、ラウンドしたり」とゴルフの調子を上げていく一方で、心身のリフレッシュも怠らない。「ディズニーに行きました。カーズに1時間くらい並んで…期待以上でしたね」。ともに転戦をする母・久美さんが大のディズニー好きで、「広くて1日じゃ回りきれないという感じ」とそのスケールに魅了されながら、いい気分転換になった。
先週火曜日には、大会終了後に同じくLAに滞在していた“米ツアー同期”の西村優菜とご飯にも行った。日本ツアーでもトーナメント中にご飯に行くことはなく「新鮮」だったその夜は、ゴルフに関する話題だけではなく、ルーキー同士としての会話も弾んだ。「お互い同じような悩みを抱えるというか、日本と違う悩みもある。こうしてるよと(西村から)アドバイスをもらうし、分かるところは(わたしも)言ったり。お母さん同士も情報交換して」と、にぎやかで有意義な時間となった。
このような息抜きの時間は、練習にもいい影響を与えている。「リフレッシュしたあとに練習してまたリフレッシュできると、練習にもプラスの効果があったので、いいオフを過ごせました」。日曜日に移動して、月曜日からハーフずつのラウンドでコースを確認。ドライバーについては「安定はしていると思います」と話すなど、ショットの感触も悪くない。
今大会終了後には出場優先順位を見直す第1回リランキングが行われる。ルーキーはCMEポイントランキングで80位以内に入ることを目指すが、勝は現在69位につけて、ほぼ確実な状況といえる。「気持ち的にも楽ができていると思う。頑張った結果なのかは分からないけど…、そこ(リランキング)を気にせずに自分のゴルフに集中できるのでよかった」と、気負わずに今大会を迎えられたことには素直に笑顔を見せる。
今大会を終えたら、一時帰国する予定。「まずは予選通過を目指して。いいフィーリングでできていますし、自信を持って。今週終わったら日本に帰っていろいろ変えたりするので、それも楽しみにして今週は頑張りたいと思います」。リラックスしながらも、上位フィニッシュという最高の手土産を持って帰るべく、今週も気合がみなぎる。(文・笠井あかり)